木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
震災からもうじき3年。各地の自治体や企業、学校やメディアなどでは、当時の記録や... - 2014年2月20日
木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦 淳 (~2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤 隆介 (~2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本 恵一 (~2013.3まで)
宮城県矢本町(東松島市)出身 丸刈りの似合う38歳 今までの合計で地球25周は運転した男
網野 武明 (~2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田 和美 (~2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
仙台市 - 2014年02月20日
震災からもうじき3年。各地の自治体や企業、学校やメディアなどでは、当時の記録や体験を残すためのアーカイブ作業が現在も行なわれていることと思います。今回、宮城県仙台市にある生涯学習施設のせんだいメディアテークで震災後2ヶ月足らずの頃から続いている市民参加型の震災アーカイブ事業「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(略称:わすれン!)の活動についてお話を伺いました。
仙台市の公共施設であるせんだいメディアテークは、イベントや展覧会、上映会などのための貸し館としての業務が中心ですが、市民グループやNPOと協働して、郷土に伝わる民話のデジタルデータ化や地元の古い写真のアーカイブ作業などの事業も行っています。他にも地元開催の映画祭委員会や、点字翻訳や副音声教材をつくるバリアフリーのボランティアの活動の拠点にもなっています。こういった市民活動と協働するノウハウに加えて、記録用の機材や設備が揃っていたことから、復旧・復興のプロセスを地域の記録として、市民や専門家などが独自に記録するための拠点として立ち上がったのがわすれン!です。
このセンターが一般的なアーカイブ事業と異なる点は、被災地の写真や映像データなどのコンテンツ収集を目的としていないことです。センターはあくまでも復旧・復興のプロセスを記録したい活動者を募集し、その活動の結果として生まれた記録を保存・発信するかたちをとっています。寄せられたデータは著作権の処理を済ませ、ウェブサイトや展示での情報発信や、上映会や映像を囲んでの対話の場、さらには学校などでの防災教育の教材としての利活用も始まっています。
センターには撮影用機材と編集作業用のスペース、そしてUstreamなどでの情報発信が可能な放送室を完備。現在も一般の利用者とともに研究者や映像作家、まちづくりや障がい者支援のNPOなどのスタッフとセンターが協働しながら、被災地の復旧・復興の様子を日々発信・記録しています。2014年1月末の時点で日本語版のウェブサイトで公開している映像は438本、写真が1,230枚、音声データは36本に上ります。
わすれン!では、2012年と2013年の3月に参加者が制作した映像作品の上映会を行なってきました。今年も今週末の2月28日より3日間にわたって上映会を開催する予定です。回を追うに従って、上映作品も被災地の風景などの記録からその土地の住人の生活や郷土芸能、海外からの視点によるものなどへと広がりをみせています。個々の視点で記録された映像作品の数々は、これまでの復旧とこれからの復興について考える機会になると思います。是非ともご参加ください。
「星空と路 ーはじまりのとちゅうー」 3がつ11にちをわすれないためにセンター上映室
会場:せんだいメディアテーク 7Fスタジオシアター
会期:2014年2月28日(金)〜3月2日(日)
上映内容:センター参加者、スタッフが制作した全18本の映像作品
入場無料・申し込み不要・出入り自由
こえシネマ 〜映像で話す場所〜 ※上映会主催者の高野さんのインタビュー記事です
第8回こえシネマ 〜映像で話す場所〜 ※わすれン!参加者の岩崎さんのインタビュー記事です
木村 敏之|情報レンジャー@