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4年ぶりの稲刈りと放射能検査

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4年ぶりの稲刈りと放射能検査

浪江町 - 2014年10月11日

「感無量です」そう顔をほころばせたのは、浪江町の居住制限区域酒田地区の農家、松本清人さん。国が除染を行い営農再開に向けた実証栽培として、5月に田植えを実施した「コシヒカリ」約0.6ヘクタールの稲刈りが同町内で4年ぶりに行われた。

震災前に同地区は約50件の農家が営農していたが、全町民が避難していることから「農業ができる」と言っても気軽な協力は難しい。今回の稲刈りに至るまで酒田地区農事復興組合の半谷さんと松本さんは、町外の避難先から週に3回ほど浪江町に通い稲の管理をしてきた。車で数時間の往復は体力的に相当きつかったと想像できる。しかし「次世代に浪江町の農業を繋げるために」の一心で晴れの日を迎えた。

当日の稲刈りには、就任したばかりの望月環境大臣や副大臣、浪江町町長・副町長らが見守った。復興のシンボルとして皆が明るい気持ちで鎌で稲を刈る場面も見られた。

しかし稲刈りで終わったわけではない。一番の気がかりと言っても過言ではない、放射性物質はどうなのか?実証栽培に協力した農家さんは、県農業センターや浪江町役場、JAから肥料や栽培方法の指導を受け、「稲はセシウムを吸収しにくい植物」と言うのも幸いし、収穫したコメは川内村のJAで約100袋の全袋検査を行ったところ、規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を大幅に下回った。

精米された米は今年市場には流通せず、関係者や支援者らに贈られる。「試験の合格発表を待つ気分で前日は良く眠られなかった」と語った松本さん夫妻。農業ができることが嬉しくて夫婦はお握り持参で農地に通った。農家さんや関係職員、除染に関わった人達の夢が実った結晶が、一般家庭の食卓に並ぶ日が待ち遠しい。

レポート:安田 希代美 |情報レンジャー@福島 電子回覧板 浪江町担当