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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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秋彼岸の飯舘村
飯舘村 - 2013年09月24日
秋お彼岸を迎えた飯館村を訪れた。現在、帰宅困難地域の長泥地区以外は、一般の立ち入りも可能な避難指示解除準備区域と居住制限区域となっている。道端には秋の訪れを知らせるかのようにススキが立ち並び、コスモスも色とりどりに咲き始めている。道端に落ちている栗がなんとも印象的だ。村内は至るところで、360度のパノラマで山々が展望でき、この地が山や自然ととに脈々と受け継がれ生きてきた様子が伺える。お彼岸時期の為、墓前に手向けられた花はまだ生き生きとしていた。
しかしながら、山に囲まれた農村はこの時期稲刈りがされるはずだが、田んぼは休耕地となったままでビニールハウスも骨組みがのこされたままだ。前田公民館前のモニタリングポストの数値は、1.588μSv/h。除染が始まったため、少しずつではあるが、帰村に向けた環境整備は始まっている。
春に訪れたときと違うのは、除染が始まり人の出入りが多くなっていること。広大な農村の除染は、時間がかかるのかもしれない。帰村したい者、離れて行く者、将来を考えれば、人生の選択は様々かと思うが、この土地は原発事故避難で人が居なくなった2年半を超えた間も春夏秋冬を過ごし、今もなお生き続けている。人が住んでこそ、農地が生かされ、農作物が育ち、その土地が生きるというもの。この土地に笑顔が戻る日を待ち続ける。
レポート：鈴木さとみ｜情報レンジャー＠福島