安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
千葉 胤典
福島県田村市出身 筋トレ本が好き、ちょっとメタボな30代。
鈴木 里美 (~2014.3まで)
福島市出身&現在住 放浪渡豪経験のある、歌とコミュニケーションが大好きな人間W@TCHER & 傾聴M@NIA
西澤 拓真 (~2013.8まで)
福島市出身 デジタルガジェット大好きいつもネットにつながる事が生き甲斐のインドア一番下っ端の20歳
石塚 通 (~2013.3まで)
福島県郡山市出身郡山在住 犬と子どもとわが町大好き!常にポジティブグラフィックデザイナー
小野 清隆 (~2013.3まで)
福島県伊達市出身 二匹の愛犬 プリンとラブを連れてキャンピングカーで日本一周を夢見る50代
渡部 克彦 (~2013.3まで)
福島県会津若松市出身 無口 慎重派 興味を持ったことに時間を忘れて没頭する子ども溺愛親父
いわき市 - 2013年08月24日
「みなさんお元気ですか?淳也は元気です。」車椅子から披露する歌声は、まっすぐで力強い。双葉町民が避難生活を送っている、いわき市南台仮設住宅の集会所「ひだまり」。ここで月に一度コンサートを開き、人々に元気を与えている青年は、市内金山町に住む青木淳也さん32歳。27歳の夏、脳内出血に襲われ、手術後に残ったのは高次脳機能障害。高校卒業後、芸能人になることを夢見て東京へ旅立ち、モデルの仕事やTV番組への出演を経験、CDの発売が決定した直後の事だった。
記憶することが困難になっても「芸能人になる」という夢だけは決して忘れない。練習を繰り返し、歌のリズムや歌詞も覚えることができた。リハビリを続け、もう一度歌いたい、歌で人に元気を与えたいとい気持ちが募り、昨年4月から「ひだまり」で月1回のコンサートをスタートさせたが、この日は記念すべき回となった。埼玉県立所沢西高校の吹奏楽部と初のジョイントコンサートが実現したのだ。昨年、震災支援で南台仮設を訪れた生徒たちは「ひだまり」職員の話から青木さんの存在を知った。共に音楽を演奏し、被災した方たちに元気になってもらいたいという思いが届き、今回の共演が決まった。
『昴』『お富さん』など数曲の後、最後に演奏されたのは、青木さんのオリジナル曲『道』。テープから顧問の先生が譜面に起こし、この日のために練習してきた伴奏を3年生が披露。青木さんの澄んだ歌声に生徒たちの奏でる旋律が重なり、約30名の観客を感動で包み込んだ。「福島にやっと来ることができた。何が力になれるかと思ったら音楽かな?と思い演奏したら、喜んでくれる人たちがいた」そう語ったのは、部長の玉田尚子さん。「みなさんが楽しんでくれるのが伝わってきた。今まで音楽をやってきて本当によかった」と涙を光らせていた。
かつては陸上部、サッカー部と走り回っていた息子がある日、ベッドの上で満足に動けない体となった。涙の溢れる毎日を過ごし、一緒に生きることを諦めようとした母の勝子さんに、青木さんはこう言ったという。「俺、死なないよ。俺には夢があるから。俺、芸能人になるから。」逆境の中でも諦めずに行動を起こす姿に、双葉町民も勇気を貰ったに違いない。
レポート:坂本 恵美 ふるさとの絆電子回覧板事業 双葉町担当