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葛尾村 - 避難 除染

自然と共存する葛尾村で

「福島にこんな美しい場所があったのか」 清々しいほど、のどかな風景が広が... - 2013年5月14日

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自然と共存する葛尾村で

葛尾村 - 2013年05月14日

「福島にこんな美しい場所があったのか」

清々しいほど、のどかな風景が広がるこの土地に、異質な大量の袋が道路の脇に列を為す。ここは、福島県双葉郡葛尾村。原発事故により避難指示を受け全村避難を余儀なくされた地域だ。

県道50号線から村に入るとすぐの上野川地区では、今月の大型連休明けから本格的な除染作業が進められており、除染作業で訪れる人の車や道路脇に大量の大きな袋が並んでいるのが目立つ。今年3月の避難区域再編により、現在は帰還困難区域とされる野行地区、居住制限区域となる広谷地、岩角の一部の地域を除き、主要部を含む村の殆どが避難指示解除準備区域となっている。

役場機能がある落合地区は、シャッターが下りる店が建ち並び、役場近くの橋は未だ一部、地震の影響で陥没している。日中警察官や除染関係者はいるものの、地元の人の姿は数名程度だ。また例年ならば田んぼに稲が植えられている時期だが、休耕地になり、畑のビニールハウスは骨組みだけが残り、未だ原発事故避難による影響が影を落としている様子が窺える。

ハイキングコースで有名な五十人山の山道には、黄色いヤマブキが色鮮やかに咲いていた。この場所はヤマツツジ、スズランが美しいことで知られる。また、高瀬川渓谷に足を向けると、昔ながらの自然がそこにあり、川のせせらぎが実に素晴らしい。村のいたるところでウグイスの声が響き渡り、自然の営みがとても心地よく、人間も自然と一体になった感覚となる。

一年前に先行除染が行われた「せせらぎ荘」に通じる小さな橋に目をやると「しあわせはし」と書かれた橋があった。この先、葛尾村1500名の村民の「しあわせ」な帰村の架け橋となり、ぜひ県内外の人にもこの美しい自然を体感してほしいと思う。

 

レポート:鈴木さとみ|情報レンジャー@福島