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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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被災した浪江から東京で転身
波江町 - 2012年09月27日
東京都渋谷区恵比寿でオリジナル家具と輸入雑貨を取り扱うPACIFIC FURNITURE SERVICE（パシフィック・ファニチァー・サービス）。浪江町出身の下平康太さんの新しい職場だ。
震災前は町内で７年間美容師をしていたが大震災、その直後の原発事故で避難生活を余儀なくされた。一時避難した津島の避難所では、ペットのイヌが一緒だったため受け入れられなかった。そのため本宮の親戚の家に移ったが、将来を考え祖母が住む東京へ行くを決心した。
東京では、前々からファンだったパシフィック・ファニチァー・サービスに直接ラブコール。晴れて就職にこぎつけた。石川容平代表取締役は「震災後の支援は寄付など様々だが、自分にできるのは家具を提供することや自社で雇用することだった」と言う。
震災関係者の雇用を一人考えていた矢先のタイミング、下平さんのラブコールだった。「震災が自分にとってはいいきっかけだったかもしれない。魅力的で憧れていた会社に就職でき、人生初のボーナスももらった」と、笑みがこぼれる。
予期せぬ未曾有の事態に遭遇しても、自らのバイタリティーで人生を切り開いた下平さん。いつの時代でも戦争や天災、事故など予期せぬ出来事は起きる。そうした渦中にあっても、人生は自らの力で新たなページに塗り変えられるものだと感じた。