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山下中学校の考え

山下中学校の素晴らしい決断。生徒のために官民の枠を超えて、学力向上の一環として... - 2012年8月24日

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山下中学校の考え

山元町 - 2012年08月24日

山下中学校の素晴らしい決断。生徒のために官民の枠を超えて、学力向上の一環として塾を学校に受け入れ、学校の教室を使用した講習を行っております。しかし、これは何の前触れもなく突然決まったわけではありません。きっかけはやはり東日本大震災。

震災時、沿岸部を始めとして、県内多くの学校が避難所になったのは報道等でご存知かと思います。山下中学校も例外ではありません。東日本大震災がたまたま春休み直前、卒業式の日でした。そのため、当初は学業に大きな支障はありませんでしたし、また、震災の影響で学業どころの話でははなかったという側面もあります。

実はこの動画は、先に公開した「なんとかするから!」の続編であり、学校側から伺ったお話をまとめたものです。順を追ってご覧いただけると内容が把握しやすいかと思います。

しかし震災で混乱の中、ご縁が有って「まなびの森」さんが仮設住宅での講習を受け持ち、そのご縁で中3の受験勉強をお手伝いすることに。学校としても、実は震災後に先生方が事務処理などの時間が取ることが困難となっていることもあって、外部に力を借り、ようやく時間を作れたという経緯もあります。

「まなびの森」さんにとっても、これはあくまで学習支援であり、営利活動ではありません。学校で講習を受ける際、授業料は無料です。あくまで、善意だけで行われている講習であることをご理解ください。

震災後、学校は大変です。山下中学校も例外ではありません。生徒達のために、何事もなかったかのような毎日を作り出し、生徒達の日常の居場所を作ることに苦心しておられます。その成果は現れ、今では普通の学校生活を取り戻しました。その指標となったのは、生徒達の問題行動の数。震災後、ほとんど見られなかった問題行動。今は例年並みまで戻ってきているということで、戻ったんだなという判断ができます。今度は問題行動が先生方のご苦労になると思いますが、考え方によっては、どうせ苦労するなら、明るい学校生活が戻って問題行動でご苦労された方がまだ安心なのかもしれません。教頭先生がおっしゃっていました。「中学校は問題が起きて当たり前。ない方がおかしい。」と。

「まなびの森」の坂本代表も熱い方でしたが、山下中学校の先生方も生徒を第一に考えた熱い先生方です。また、坂本中学校は校舎を始めとした諸施設が非常に素晴らしい。このような環境に囲まれた生徒さん達、今は当たり前のように生活しているでしょうが、将来きっと「良い学校だった」と思い出すでしょう。その時にこの動画を見て頂ければと思います。

山元町立山下中学校

レポート:三浦 淳|情報レンジャー@宮城