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俺が買うから!

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俺が買うから!

南三陸町 - 2012年06月21日

5つの工場の内4つが流され、残った工場も床上2メートルほど冠水。それでも早い時期から、工場の再開する方針を決めていたと話して頂いたのは株式会社マルアラ及川商店の及川吉則社長。

工場の再開にはまず原料がない

それならば、まずは材料を確保するために各地へと奔走し、調達。そして工場を操業するのだけれど、それまでは地元産の新鮮な材料で生鮮品を生産していたのに、輸送してくる関係でどうしても材料の鮮度が落ちてしまう。

そのため加工食品の味などを研究し、しかも、ただ加工するのではなく、いずれ漁業が復活した時の事を考え、地元で獲れる魚介類を使った商品を開発。今では、関東などのデパートでも引き合いが多く、数名の社員が行きっぱなしの状態、社長も可能であれば自らも出向いて行くそうです。ちなみに、試食させて頂いた『たこわさび』はよく冷えた冷酒にはピッタリだと思いました。

また、同時期には生産者と共に浜(漁場)を再生しようと復旧作業に自らが参加し、ガレキ撤去の現場ではやる気を失いかけていた漁師さん達と話し合い、また、同業者とも連携し早期復旧の為に何をするべきか?と考え行動されたそうです。

南三陸町歌津の伊里前福幸商店街では、水産事業者としてだけではなく、商店街の為に、地元住民の為にと要望を聞き入れたカタチの直営店『丸荒』も出店し、自社商品よりも惣菜が欲しいと言われれば惣菜も、たい焼きが食べたいと言われればたい焼きも。商店街に食べる処がないのならウニ丼も食べれるようにしたりと地域の牽引役として尽力されている方だなと感じました。

当日は天気もよく、外でインタビューさせて頂きましたが、強い日差しの中、嫌な顔ひとつせず終始にこやかにお話してくださり、笑顔の表情から人柄が感じられる社長さんでした。ただし、復興にかける思いは熱く、その目は震災に負けていない男の眼をしていました。

レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城