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野々島漁港

たくさんの瓦礫が積まれたままの浦戸諸島にある野々島漁港。住宅前には土のうや船の... - 2012年5月25日

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野々島漁港 (360°パノラマ)

塩竈市 - 2012年05月25日

たくさんの瓦礫が積まれたままの浦戸諸島にある野々島漁港。住宅前には土のうや船の碇がつまれていて、道路はまだ舗装されてなくひび割れや瓦礫の砂利が目につきます。また船から港におりて右奥の岸壁が地盤沈下していて街灯も倒れてしまっています。ただ乗船所だけは木材で腰掛けや床が整備されており、かえって漁港のもの寂しさを誇張させていたように見えました。

民家裏の岩山には洞(ぼら)があり、それは住民が掘ったもので主に民家の倉庫や漁具の資材置き場として利用されてきたそうです。津波を免れたものには荷物などが収められていたが、津波の通ったものの中には何も残されていませんでした。

左奥にある建物が浦戸諸島開発総合センターでその隣に3つ並ぶ洞の右側に、熊野神社の鳥井とそこへ続く切り通しの階段があります。神社は浦戸集落近くの高台にあって大巳貴命(おおなむち)が祀られており、この御神像の奥には厨子入りの仏像を模した聖像が納まっていて隠れキリシタンが拝んでたものと伝えられいて、キリシタン研究の資料として貴重なんだそうです。

野々島に限らず、離島の瓦礫は船で運び出さなければならないために撤去が遅れていて、少しでも早い対応が望まれています。また野々島は過疎化が進んでいて若者がおらず、復興するための人手がないことも原因になっていると思えます。

そうした問題を抱えつつも島民の生活は少しずつではあるが、海面に養殖棚をつくったり、畑で野菜を育てたりして震災前の生活に戻ろうとしています。浦戸諸島は島歩きで観光客のから人気があり、野々島は椿のトンネルや仙台はくさいのふるさととしても知られています。島への船に乗ると乗船記念の栞をもらうことができるので、のんびり過ごしたい休日は散策に出かけてみてはいかがでしょうか。

レポート:太田和美|情報レンジャー@宮城

http://gigapan.org/gigapans/106068