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菜の花からの贈り物

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菜の花からの贈り物

塩竈市 - 2012年05月25日

松島湾に浮かぶ島々のなかの浦戸諸島、今回は野々島に行ってきました。島へは塩釜のマリンゲートから市営汽船で約30分、震災前は約50世帯100人が暮らしていらっしゃいました。震災で8割の家が流失、残った施設も大きな被害を受け、漁業も岸壁、漁船、養殖施設等、大打撃をうけています。離島は建設機材や重機の搬入が大変なため陸地との復旧の差が大きな問題になっていると思います。

そんななかでも、島で古来から受け継がれてきた、白菜の種の栽培を、支援しながら学生たちに食育を教えていらっしゃる明成高等学校調理科の先生3名にインタビューさせてもらいました。

震災の一年前に野々島の白菜の種栽培ことを知り、5月には見学に行こうと決めていた最中の震災。やっと8月になり島に渡ることが出来たけれど、当然そこには菜の花も無ければ畑すらない状況。いたるところガレキだらけ島内を見て無力感に打ちのめされたそうです。

ボランティアに訪れた際に偶然、仙台白菜の菜の花栽培をしていた、おばあさん達と仮設住宅で出会い、戦前は仙台白菜が日本中に出荷されていたこと、アブラナ科の白菜は他品種と交雑(交配)をしてしまい易い為、浦戸諸島の無人島で栽培をしていたこと、その為には一切の雑草も残らず排除していたことを教えてもらい、感銘し食育の授業として活かそうと3㌃の畑に1,000株の白菜の苗を栽培しています。

植物あいての活動に、農業科ではない調理科の皆さんが取り組むのは大変ですが、生産者よりも前の段階の【種】の生産を知ることで、食文化であったり、歴史だったりと学ぶことは多いようです。

文化の継承と食育両方の意味でも先生、生徒、卒業生皆さん一丸となって取組む姿に地元の皆さんも期待していることでしょう。地元食材を原点から見つめるきっかけになった取材になりました。

レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城