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自然薯・じゅうねん収穫祭

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自然薯・じゅうねん収穫祭

丸森町 - 2013年11月23日

丸森町(まるもりまち)は、茨城県北部から宮城県南部にかけて連なる阿武隈高地の北端に位置する宮城県最南端の町です。
かつては養蚕業で知られた町でしたが、現在は山間地を利用した野菜・果樹栽培などが産業の中心です。さまざまな名産品の中でも特に知られているのが自然薯(じねんじょ)、柿、筍、柚子、キノコなどの農産物で、これらを加工して作る干し柿や果実酒、食用油、乾物などの加工食品でもよく知られています。また、農家レストランや大自然の中での体験学習などグリーン・ツーリズムにも力を入れている町です。

今回訪れた大内地区は町の南東部にあり、宮城県の3市町ならびに福島県の3市町に接する丸森町の中でも特に福島県と結びつきの強い地域。毎年10〜11月には町恒例の「丸森町おすそわけ博」が開催されており、大内地区では「いきいき交流センター大内」などを会場に農産品の販売会や自然薯(じねんじょ)の即売会が行なわれていました。期間中は自然薯の収穫体験も合わせて開催され、仙台市や福島県の近隣市町村などからも毎日たくさんの参加者が訪れました。
自然薯とはヤマイモの一種で高級食材として人気が高く、滋養強壮や消化を助ける効能でも知られています。擦りおろした際のぬるぬるした成分が胃腸の粘膜を保護するムチン、成長ホルモンの合成に必要なアルギニン、血圧降下に効果があるとされるコリン、消化酵素のジアスターゼなどの薬効成分から健康食品としても注目されている自然薯は、丸森町を代表する特産品です。特にここ大内地区では早くから減農薬・有機栽培にも積極的に取り組み、芋の色がきれいに育つように土の配合を工夫するなど地域を挙げて自然薯の栽培に取り組んできました。
同センターを管理する大内活性化施設管理組合の塩沼邦夫組合長によると、このセンターの即売所でも震災後は一時的に食料を買い求めるお客でにぎわったものの、放射線量が問題になるにつれて売り上げが落ち続けた時期があったといいます。その後、地元農家が共同で町や東北大学と協力しながら安全性を確認し、発信を続けたことでようやく客足が戻りつつあるということでした。現在も定期的に農産物の線量を測定しており、その結果も町役場のウェブサイト等で確認することができます。

自然薯は町内の各直売所のほか、同センター内の「鹿狼山いちば」でも購入できます。ここでは新鮮な地元農産物のほか、農産加工品や民芸品、併設のパン工房で作った焼きたてのパンなども販売中。施設内では農家レストランも営業中です。ここだけの情報ですが、収穫体験のインストラクターさんに伺ったところ、大内産の自然薯は長さ80~100センチメートルのものがもっとも粘り気が強く、味も濃くて食べ応えがあるそうです。ご参考まで。

いきいき交流センター大内

丸森町観光物産協会

木村 敏之|情報レンジャー@宮城