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東北学院大学災害ボランティアステーション

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東北学院大学災害ボランティアステーション

仙台市 - 2013年10月31日

去る10月、仙台市の総合私立大学、東北学院大学では、これまで市内中心部の土樋(つちとい)キャンパスにあった災害ボランティアステーションを、新たな拠点として同市泉区の泉キャンパスに開設しました。
同大学の災害ボランティアステーションは、震災後の3月29日から被災地域からのボランティアの要望などの情報を集約し、同大学で活動を志願する学生とのマッチングを行なってきました。設立当初は仙台市社会福祉協議会との協働で、協議会の要望に沿って同大学の学生を派遣する活動が主でしたが、被災地からの支援の申し出が増えるに従い、独自にボランティア活動のとりまとめや情報収集と共有、発信なども行なうようになりました。また、大学としても活動の報告や、東北地方での災害の歴史とその取り組みについて考えるための各種書籍の刊行にも力を入れています。同大学には市内中心部の土樋キャンパスと泉キャンパス、工学部の多賀城キャンパスがありますが、業務内容の増加に従って手狭な土樋キャンパスから泉キャンパスに拠点を併設しました。常設の活動拠点を持ったことに加えて、比較的時間に余裕のある1・2年生が多い泉キャンパスに活動の中心を移したことで更なる活動の範囲や規模の拡大が期待されています。

ステーションの設立当初は瓦礫の撤去などの肉体労働が中心でしたが、現在は仮設住宅での支援活動が主な活動になりました。具体的には、定期的に気仙沼市と七ヶ浜町の仮設住宅を訪ね、住宅での物資の仕分けや足湯の準備、住民同士の交流の支援などを続けており、同ステーションは約40人の学生と職員で共同運営しています。
学生スタッフで教養学部人間科学科2年の長島心一さん。東京出身の長島さんは、高校2年の春に震災を体験しました。都内でできるボランティア活動にも参加しましたが、進路を選ぶにあたり、もっと被災地に近いところで活動したいと考えて同大学に進学しました。現在はステーションの学生代表として、スタッフのとりまとめや被災地での支援活動を続けています。最近、長島さんが被災地で印象を受けたのは気仙沼で見た第18共徳丸の解体の話題でした。解体が決まる前、地元の仮設住宅の住民に船の取り壊しの是非について訊いたところ、「船を見るよりも船の下につぶれたまま残っている自動車を見るのが辛い」という話に印象を受けたと言います。「船を見るだけで当日のことを思い出すことは無いが、車を見ることでいろいろと思い出してしまう」という声に、改めて自身の想像や報道と住人の意識との違いについて考えさせられたと言います。車に乗ったままで船の脇を通り過ぎるだけでは気づかず、聞けなかったであろう声を聞いて、改めて現地の人とコミュニケーションを取ることの大切さを感じたということでした。
同ステーションでは現在もボランティア活動を希望する学生の拠点として、更に周知をはかっていきたいということです。今後は他大学との連携も視野に入れて、一層の活動の強化を図っていく予定です。

東北学院大学災害ボランティアステーション

木村 敏之|情報レンジャー@宮城