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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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1月30日、真冬の合間をぬうように快晴に恵まれた朝、福島市から遠く離れた埼玉県加須市に向けて車は東北自動車道を南下した。通勤ラッシュを避けた早朝6時、国道4号線からICにすべり込んだ。走行距離は概ね都内までと同じだろう。
向かったのは大震災と福島第一原発の事故により、避難を余儀なくされた双葉町の住民らが生活する加須市の旧騎西高だ。1時間に1回程度の休息を取りながら、到着したのは午前9時過ぎ。約3時間、300Km近くの道のりだった。
町外れの畑の中に旧高校はあった。いくらかの標識や看板がなければ、ここに仮の役場があり避難住民が生活していると気付く人はいないだろう。
井戸川克隆町長への不信任決議案の可決、そして議会解散に伴う町議選は前日から後半戦に入っていた。24日の告示以来、議員定数8に対して前職8人と元職1人の計9人が、全国に避難している有権者に懸命に支持を訴えていた。
しかし町長は突然、告示前日の24日に辞職届を提出した。議員選の争点は町長と議会のどちらかの方針を支持するかになるはずだったが、この結果、町民の間には一層の困惑が広がった。
町長選を見据えて候補者の思惑も錯綜。振り上げた拳の行き場がなくなったようにも見えた。町長選は2月28日告示、3月10日投票で行われる予定。
レポート：小野 清隆｜情報レンジャー＠福島
http://gigapan.org/gigapans/122477
http://gigapan.org/gigapans/122675
