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やっと再会できた!再開も!

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やっと再会できた!再開も!

浪江町 - 2012年12月27日

原発事故から逃れて拠点を浪江町から二本松市に移した「アクセスホームさくら」を訪れた。理事長の渡辺幸江さんが事故当時の状況を話してくれた。

地震が起きた時、渡辺さんはいわき市へ出張中。安否を心配しながら、普段は1時間と少しの道のりを7時間もかけて帰り着いたという。事業所ではちょうど作業を終えた利用者を帰宅させるところだったが主任生活支援員の大竹雅子さんが、津波が来るかもしれない、ととっさに判断。利用者を待機させた。

結果的に自宅が津波の被害に遭った利用者もおり、正しい判断によって全員の命を守ることができたという。警報が解除され家族の迎えがあった利用者を見送り、帰宅困難なスタッフや利用者は事業所のバスの中で一夜を過ごした。

その後、原発事故の影響から全員がそれぞれの家族とともに県内各地を転々とする避難生活。連絡も取れない状態が続いた。それでも渡辺さんやスタッフは事業所再開を願い、避難所を回って利用者との再会を果たした。さらに全国から贈られた多くの支援を受け、約5月後の8月1日に二本松事業所として再開にこぎつけた。

「障がい者に対する行政の対応の遅れを感じた」と渡邊さん。自ら行動しなければ早期の再開も出来なかっただろうという。現在の事業所は以前に比べて環境は整っていないが、皆が顔を合わせて仕事の出来る喜びを感じている。作業はラスクの販売で、全国から注文が寄せられている。スタッフや利用者の生き生きとした笑顔が印象的だった。

一方で、仮設住宅や遠方から通う利用者もおり、いつまた別れが訪れるのかーという不安も隠せない毎日だという。浪江町避難区域の再編最終案がようやく固まったと1月24日に報じられた。

アクセスホームさくら

レポート:石塚通|情報レンジャー@福島