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安田 希代美
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ふくしまの赤十字飛行隊
福島市 - 2012年12月15日
東日本大震災と東電原発事故の発生で、その存在がクローズアップされたのが福島市の「ふくしまスカイパーク」だ。市指定管理者でNPO法人ふくしま飛行協会の斎藤喜章理事長に話を伺った。
3.11以降、スカイパークの800m滑走路は民間航空機の離着陸の拠点になった。須賀川市郊外の福島空港が、水没した仙台空港など公共航空の拠点に転用されたためだ。東京から福島、福島から青森・秋田への中継基地となり、ふくしま飛行協会は赤十字飛行隊として燃料供給、食料備蓄、医療のマッチングなどに活躍した。その傍ら福島調査団の一員としてチェルノブイリを視察、福島大との学術連携にも努めている。
ふくしま飛行協会は平成15年から活動しているパイロットの集団。通常は航空機などの文化、青少年育成、緊急時は赤十字飛行隊として活動する。福島から新しいコミュニティーをいかに再生するかなどの研究にも取り組んでいる。福島は風評からイメージが損なわれ、経済効果も失われている。安全は確保されたので観光地として、また米の産地として協力し支援してほしいと言う。
スカイパークは市中心部から北西に約10km離れた山頂に位置する農道離着陸場。吾妻連峰をはじめ美しい山々に囲まれた雄大なロケーションは、四季折々に豊かな表情を見せる。イベント会場としての活用も大きい。TVドラマやプロモー ションビデオ、カタログなどの撮影やラジコン大会、音楽イベント、車・バイクの試乗会などの実績がある。敷地内には併設のカフェもあり大人数での食事、弁当手配なども対応できる。
意外と知られていないスカイパークだが、災害時には今回のような活動を展開しているのだ。
レポート：小野清隆｜情報レンジャー＠福島