避難者と地域の絆つないで

福島県情報レンジャー

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福島市 - 2012年12月15日

NPO法人シャロームは障がいを持つ人も持たない人も、ともに生きる社会を目指して33年前に誕生したボランティア団体。施設とそこで作られた授産品を知って、数人で販売を始めたのがスタートだった。今では“まちのパン屋さん”として親しまれている。

東日本大震災を期に被災者支援にも取り組んでいる。南相馬市や飯舘村を中心に物資の支援、人的支援を行った。あの日から代表理事の大竹静子さん元には、全国の知人・友人たちから多くの連絡があった。支援物資、放射線除去についての知恵などが寄せられた。

シャロームはいち早く非常食として、NASAにも納品実績があるレトルトのおかゆを兵庫県淡路島の知人に発注。支援物資として陸の孤島と化していた南相馬市役所に送り届け、桜井勝延市長にエールを送った。飯舘村の菅野典雄村長にも届け続けた。

避難所生活もまだまだ終わりの見えない状況だが、「今できることを精いっぱい続けてきたことが、現在の活動につながっています」と言う大竹さん。佐々木宗隆理事も、被災者が一刻も早く安心して生活できるよう願っていると語る。

一次避難所から二次避難所、被災者の生活の場はさらに仮設住宅や借上げ住宅へと移っており、今までと違った対応が求められる。人と人の絆をつなぐための事業を展開し、仮設や借上げの生活者が地域住民とつながりを深めていくような行事を展開していきたいと考えている。

レポート：小野清隆｜情報レンジャー＠福島