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生活チェックで支えあおう!

福島市 - 2012年12月01日

今年(2012年)4月から福島市の福島大学で教鞭をとっている、精神科専門医で医学博士の内田千代子教授にインタビューした。

大震災後の原発事故などで県民は、津波や放射能、風評の被害などさまざまな形で精神衛生面からも大きな影響を受けている。精神科医として福島のために何かをしたいと思っていたときに赴任の話があり、周囲からの心配はあったものの福島に来ることを決意したという。それまでは大学生の学業放棄やひきこもり、自殺、非行などの青年期精神医学分野や女性の不安障害、鬱(うつ)病治療などを重点的に取り組んでいた。現在は将来、先生になる特別支援教育としての アスペ ルガー症候群(高機能自閉症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)を含む「発達障害」などの精神科領域での教育をする一方、メンタルヘルス研究にも取り組んでいる。

仮設住宅や借り上げ住宅(みなし仮設)の生活者で、現在支援が必要な孤立した人たちへの精神的ケアについて聞いた。避難生活を余儀なくされ、状況の変化に戸惑っている人も多いと思う。しかしほんの少し考え方を変えたり行動することは大切。特に男性は女性よりもコミュニケーションが不得手な傾向にあるので、意識的に誰かと話すなどの目標を設定したり、難しければまず自分自身で話す練習をすることから始めてもいい。年齢に関係なく「生き方を変えるのは不可能ではない」とアドバイスする。さらに生活習慣の中にあっても小さな行動が大切で、朝起きたら太陽の光を浴びながらヨガやラジオ体操など、身体を動かすことが身体機能の向上や記憶力維持にも有効と説明する。自分の行動や考え方の癖を記録して傾向を把握、家族や親しい人、相談できる専門家などと一緒にチェックしあうことが大切。他の人が「声をかけて誘ってあげること」が大きな励みの力となるーようだ。

避難生活者を訪ねて感じるのが、先の見えない将来への不安であり、見えない放射線問題などからストレスを被っているということ。しかし同時に、人とのコミュニケーションや交流は、自分が抜け出せないでいる考え方を変えることもできる。自分で小さな目標を立ててできることから行動し、成功体験を積み重ねる毎日を過ごす事も、これからの自分の生き方や人生を変える一歩になるかもしれない。

 

レポート:鈴木さとみ 情報レンジャー@福島