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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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昨日は、この冬初めての雪がチラついた福島の市街地。今日も完全な防寒対策をとらないと外出もできない寒さだ。
ここ渡利大橋は福島駅東口から東へ歩いて約30分の距離、国道114号線で阿武隈川を越えるルートになる。その先には、昨年の大震災と原発事故の影響から放射線量が年間50mSv以上という帰還困難区域の浪江町がある。
橋を渡ると左手に写真家・秋山庄太郎さんが“日本の桃源郷”と絶賛した花見山公園。右手は弁天山公園。周辺は市内でも比較的線量の高い地区であり、除染作業はやっと住家に着手し始めたという状況。
風光明媚なこの土地に、どうしてまた目に見えぬ恐怖と不安の種がばらまかれる事態になったのか・・・。未曾有の天災を恨むか、東京電力や政治のこれまでの至らなさを恨んでいいのか。いつまでたっても手探り状態の国や県の施策を嘆くのか・・・。
11月16日に内閣が解散、12月4日は衆院選が公示され16日に投開票。今年の年末は選挙、選挙で終わることになるのだろう。市内にも選挙ポスターの掲示板が立てられた。渡利大橋周辺を散策している間にも、政党ＰＲカーに2回も出会った。
東北を中心とした被災県の気持ちはどこへやら。震災復興、原発処理、除染や風評被害、県外避難、震災孤児、何の保証も無く2度目の冬を迎えなければならない人々・・・。問題を山積したままで、日本はどうなっていくのだろう。
レポート：小野清隆｜情報レンジャー＠福島