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高齢者を守る黄色い旗

「ここの仮設で孤独死した人はいない」。富岡町の安達太良仮設住宅自治会長で生活支... - 2012年11月27日

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高齢者を守る黄色い旗

富岡町 - 2012年11月27日

「ここの仮設で孤独死した人はいない」。富岡町の安達太良仮設住宅自治会長で生活支援相談員も務める鎌田光利さんは言う。高齢者を守ろうと昨年10月、朝の定刻になると玄関先に黄色い旗を掲げてもらい、夕方には取り込んでもらうという方法を取り入れた。旗が出しっ放しの家は訪問して、安全を確認をするのだという。

仮設は安達太良山のふもと・大玉村にある。162棟に216世帯436人の町民が生活する県内でも大きな仮設住宅だ。建設当初は630世帯分だったが空き室が多く、少しずつ取り壊しながらいわき市や新地町へ移築する予定。「ここはまとまりもあるし、村の人との交流もある。働ける者は求職して働きに出ている。課題といえば、多くの高齢者を今後どのようにして守っていくかです」と語る。

90歳になったという住民に、いつになったら自宅に帰れるかと聞かれて鎌田さんは困ったという。そして出てきた言葉は”俺が帰っとぎに一緒に連れて帰っぞ”だった。「今の時点では、そう答えるしかできないでしょう。町は5年間帰町しないと宣言したが、90の人は5年後には95歳。国も自治体も方針を早く決め進めて欲しい」と強く語った。

県内各地で大小多くの催しが開かれている。人との触れ合いや心のケアなどさまざまな面で、それはもちろん大切なことだ。しかしその傍ら、原発事故で故郷に帰ることすらできない多くの高齢者を、今後どのように見守っていくかということも大切であり、これからの大きな課題であると感じた取材だった。

レポート:千葉 胤典|情報レンジャー@福島