安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
千葉 胤典
福島県田村市出身 筋トレ本が好き、ちょっとメタボな30代。
鈴木 里美 (~2014.3まで)
福島市出身&現在住 放浪渡豪経験のある、歌とコミュニケーションが大好きな人間W@TCHER & 傾聴M@NIA
西澤 拓真 (~2013.8まで)
福島市出身 デジタルガジェット大好きいつもネットにつながる事が生き甲斐のインドア一番下っ端の20歳
石塚 通 (~2013.3まで)
福島県郡山市出身郡山在住 犬と子どもとわが町大好き!常にポジティブグラフィックデザイナー
小野 清隆 (~2013.3まで)
福島県伊達市出身 二匹の愛犬 プリンとラブを連れてキャンピングカーで日本一周を夢見る50代
渡部 克彦 (~2013.3まで)
福島県会津若松市出身 無口 慎重派 興味を持ったことに時間を忘れて没頭する子ども溺愛親父
郡山市 - 2012年11月21日
国道49号線を郡山市から猪苗代町に向かう途中、周囲が自然に囲まれた峠のカフェがある。その名は「FAUCHON cafe」 (フォーションカフェ)。震災で大きな被害を受け、再スタートを切ったオーナー柴田良孝さんが経営する店である。
震災前は須賀川市で、柴田屋という昔の良き雰囲気が漂うカフェを経営していたが、築80年という古民家は全壊。土壁が崩れるなど再建不能の被害を受けた。もちろん休業ー。テナントとして入居していたため保障も全くなく、借金だけが残ってしまった。一家を守らなければならない柴田さんは、店をやめてサラリーマンに戻ろうか、この先どうしようか、と路頭に迷う日々が半年以上続いた。そんな中、ある銀行から融資可能の連絡があり希望の光が見えたという。
震災の影響で食器などはほとんどが壊れてしまったが、ケーキ屋の命でもあるオーブンは無事だったという。どうしても店を再建したい! その一心で見つけた物件を自ら修復、あえて震災の翌年3月11日に再オープンした。パティシエでもある柴田さんは、背負った不幸を自らのアイデアと使命感で転機に変えたのだ。
柴田さんには、母親が見せていた前向きな生き方、という教えが再オープンへの行動力に繋がっている。311円復興カレー、目を見張るようなデコレーションケーキをはじめ、店内のこだわりはまさにアイデアの賜物。峠にひっそりと佇むカフェだが、今ではふと立ち寄るお客様やリピーターで賑わっている。
県内の復興についての思いを尋ねると、復興する側、される側で温度差を感じるという。さまざまな利害関係もあるだろうが、もちろん早期復興を願っている。自ら震災に遭い辛い体験をしたからこそ、明るく楽しく生きるのだと言い聞かせる柴田さん。辛い思いはあるが自分が何故生かされているのか、同じ時間を生きるのなら辛く悲しい時間を過ごすのではなく、明日を楽しく前向きに生きて欲しいと願う。
取材後にオーナー特製のミルフィーユを注文した。独創的なケーキの姿に圧倒され、一流の味にもダブルで驚かされた一日だった。
レポート:石塚通|情報レンジャー@福島