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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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人には人が必要
浪江町 - 2012年10月30日
「今必要なのは人ですー。孤独には耐えられないものだ」。本宮市白沢地区に設けられた浪江町の石神第二仮設住宅の遠藤洋一自治会長は強調する。
ここは本宮市街地から車で約10分。県道から坂を少し登ると白沢グリーンパーク球場が見え、手前に石神第一・石神第二の仮設住宅が道を挟んで建ち並ぶ。
浪江町からの避難者80世帯を受け入れる計画だったが、実際に入居したのは28世帯だけで、多くが高齢者だ。
「高齢者は話相手が特に必要です。訪ねて来るあらゆる年代の人たちと言葉を交わすことが大切で、いろいろな話ができるのが楽しい。お年寄りは若い人たちに、長年培った体験を伝える事もできる」とも言う。
近くでは工事関係者が建物を取り壊し、整理していた。一度も使われることのなかった住居を解体、南相馬市に運んで行くという。緊急対策で建てられた家とはいえ、もっと計画性があってもよかったのではないかー。費用がもったいないと、遠藤会長もため息をつく。
仮設住宅の生活は大きな環境の変化をもたらした。故郷での楽しかった暮らしを懐かしみ、思い出す毎日。大半を高齢者が占め入居者も少ない仮設には、外部からの『人』の支援が必要だと強く感じた。
レポート：千葉 胤典 |情報レンジャー＠福島