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福島県 情報レンジャー
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    安田 希代美

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大災害を風化させないで

南相馬市 - 2012年10月22日

津波と地盤沈下、そして原発ー。
水没した南相馬市小高区の井田川、浦尻の両地区は旧警戒区域で今も住むことができない。2011年3月11日までは多くの家が建ち並んでいた。津波によって住まいは流され、放射能の警戒区域で立ち入りが禁止されたため、両地区合わせた約200ヘクタールは、雑草が人の丈よりも高く繁っている。少しでも元の状態に戻そうと、かつて住んでいた人たちが集まって汗を流しながら草刈りに精を出した。「除草作業は今後3年間、続けることになっている」と言うのは、井田川地区の佐藤宗信区長だ。津波で両親を失った。

佐藤さんは一方で、震災や原発事故の風化を懸念している。区内の復興にはどれほどの年月がかかるのか見当もつかない状態。にも拘わらずテレビも新聞も、もう震災のニュースが少なくなっていると感じている。

「私の家族もばらばらで3カ所に分かれて生活しているけど、味気ない生活だね。余生は孫のお守りをして過ごしたかったが、そうも言っていられなくなった」と話すのは、復興組合監事の中里敏夫さん。「子どもも心配だが、三春町の犬猫救護シェルターに預けた犬も心配。日本も捨てたものじゃないとも思うよ。そういった動物ボランティアがいることは安心だし、感謝してる」と語る。「小高地区は忘れられて、見捨てられるようで悲しい」と口々に話すのは古
内和子さん、村田京子さん、貝塚マスヨさん。皆なが肉親の誰かを亡くしている。

復興するその日まで忘れられないよう、風化させないよう、私たち情報レンジャーが正しい情報を発信し続けなければならないと強く感じた。

レポート:菅原 知笑|動画:西澤 拓真|情報レンジャー@福島