みんなで再生！高見公園

福島県情報レンジャー

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南相馬市 - 2012年10月21日

子どもも大人も安心して遊べる場所をつくりたいー。10月 21日、南相馬市の高見公園が新しく生まれ変わった。市内で復興支援活動をしている市民団体『みんな共和国』実行委員会が中心となって市と連携、「子どもからお年寄りまで全世代が安心して集まり、遊べる場所」として整備し遊具設置などを進めてきた。

『みんな共和国兼つながろう南相馬』の須藤栄治代表は、「自分たちの力で何かできないかと考える多くの団体と対話を通じて活動してきた。その結果、まず子どもたちが安心して遊べる場所づくりをしようと、除染や放射線計測をしながら、ようやく公園の再オープンイベントにこぎつけた」と、感無量の様子。

セレモニーに出席した桜井勝延（かつのぶ）市長は震災後の思いについて「誰かのせいにしたり自分自身を見失うと、立ち上がるのが難しい。特に大人は自分を大切にしていかなければ、ということに改めて気づいたのではー」と語った。

南相馬を何とかしようとするみんなの力で、復活させた花時計がシンボルの高見公園。かつては地元のシンボルが立っていたこの無線塔跡地は、震災後は瓦礫処理や自衛隊の活動拠点となっていた。この公園に再び家族全員が笑顔で集える日を、私たちはずっと思い描き続ける。

取材：レポート｜鈴木さとみ｜小野清隆｜撮影：西澤拓真情報レンジャー＠福島