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追憶の少年

名取市閖上地区にお住まいだった親子が埋め立てられる前のふるさとを歩く「第6回閖... - 2012年10月14日

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追憶の少年

名取市 - 2012年10月14日

名取市閖上地区にお住まいだった親子が埋め立てられる前のふるさとを歩く「第6回閖上ウオークラリー」におじゃましました。
これは閖上地区は基本的に居住地区を3メートル嵩上げして現地再建を することが議会で決定し工事の着工目前ということで、ふるさとの形が変わる前に親子で語り合いながら、または他の参加者に説明したりすることで記憶を想起し、確かにここで生まれ育ったという証をしっかり心に刻み、震災体験を乗り越えるための心理社会的ケアプログラムです。

以前に閖上地区の小学生が震災前のふるさとの様子、震災で見た風景、未来のふるさとを 紙粘土で工作したジオラマ作品のスカイルームを取材させていただきました。今回参加の小学生の大半はスカイルームにも参加しており、その保護者からの声で土地区画整理事業が本格化する前に被災地を歩くことで現実と向き合いつつ将来を語り合える場を持ちたいという願いから実現しました。

今回取材を通して感じたこととして、草が繁茂し荒れ地と化した被災地域は、確かにあの子ども達のふるさとであり、生活の痕跡を見つけて無邪気に歓声を上げる光景はあまりにも哀しく、遠巻きに眺めているのが精一杯なほど胸の詰まる取材でした。これが我がふるさとの沿岸地域一帯に覆っている現実なんだと南北にのびる海岸線を眺めながら、改めて無力感に苛まれます。

しかしきっと子どもらは素早く現実を認識し、順応して逞しく育っていくんだろうなとも思える元気な姿に励まされたりもします。言葉ばかり振り回すだけでなく、しっかり行動していかなければと改めて思いました。
NICCO 公益社団法人 日本国際民間協力会地球のステージ閖上の記憶

レポート:網野武明|情報レンジャー@宮城