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椏久里は村の道しるべ

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椏久里は村の道しるべ

福島市 - 2012年09月07日

原発事故の影響により福島県相馬郡飯舘村から福島市野田町に拠点を移し、おいしい珈琲を提供してくれる「椏久里」にお邪魔した。

飯館村の憩いの場所である自家焙煎珈琲「椏久里」は英語で農業を意味する「アグリカルチャー」から名付けられ、村の農家の人が仕事の合間に一息つける場所を提供したいと、オーナー市澤秀耕さん夫婦が20年前にオープンさせた。

「最後の一滴まで美味しいコーヒーを提供したい」という夫婦のこだわりと熱意で、コーヒーのみならず一緒に味わえるケーキ、パンにも素材と技術の向上を徹底していたこともあり、店は飯館村の方のみならず、県内各地から多くのお客様がこだわりの味を求め足を運ぶ場所となっていた。

原発事故後の2012年4月、自らもふるさと飯館村からの避難を強いられ、避難区域となる場所で店は営業できないと閉鎖を決めた。しかし「行政でなく、民間の私たちが一番先に復興しなきゃならない」妻の美由紀さんはいち早く、避難を強いられた方が想いを分かち合える場所を提供したいという強い想いを抱いていた。そしてその後、二人は福島市で再起することを決め、2012年7月に「椏久里」を再オープンさせた。

取材を終え、吾妻山の絶景が眺められる古民家を手直しした穏やかな店内で、最後の一滴まで美味しいコーヒーと絶妙な甘さのケーキを味わった。ここ福島市で、いろんな方が思い思いの時間を過ごし、気持ちを分かち合いながら過ごせる場所であってほしい。そしていつの日か”村の道しるべ”である飯館村の元の店で、このコーヒーとケーキが味わえる日を願って止まない。

 

レポート:鈴木 里美|撮影編集:小野 清隆|サポート:西澤 拓真|情報レンジャー@福島