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松川にあづまっぺ

福島市松川町にある飯舘村仮設住宅のサポートセンター「あづまっぺ」さんにおじゃま... - 2012年9月4日

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松川にあづまっぺ

福島市松川町 - 2012年09月04日

福島市松川町にある飯舘村仮設住宅のサポートセンター「あづまっぺ」さんにおじゃましました。

急な訪問にも関わらず快くご対応いただいたのは管理者の奥出直樹さん。サポートセンターでは、飯舘村の村民の方が集う交流の場の提供、そして介護が必要な高齢者の方のデイサービスを行っています。他に「ぐるーりんバス」という飯舘までの周遊バスも運行しており、NPO法人と連携して仮設住宅の中にお住まいの飯舘村の方々のお買い物や帰宅などのサービスの一端を担っています。

飯舘村の人口は5,950人。避難前の世帯は、約1,716世帯。原発事故で避難を余儀なくされた世帯が、分かれて暮らす世帯が増えたために約3,093世帯に増加。現在福島市では借り上げ住宅を含め1,643世帯。福島市内の避難世帯の約8分の1にあたる約220世帯がこの二本松工業団地内の仮設住宅(※1)にあります。

現在介護を要する高齢者の方が多く、『介護職の手が足りない』という切実な現況を話してくださいました。また全国からきてくださったボランティアの方々に感謝したいとも。

福島には数々の方言があり、サポートセンターの名称「あづまっぺ」は『集まりましょう』という意味。

昔から飯舘村の方々は、手を「までい」(※2)にかけながら自らの田畑や家畜に全身で愛情を注ぎ、近所づきあいを大切にしながら過ごしてきた人々。

我が子のように手にかけてきた田畑がある場所に戻れず、家畜を手放さなければならなかった気持ちは、計り知れないと感じます。近所の方と支え合いながら飯館村の方の「までい」な生活を今後も応援しながら伝えていきたいと強く想いました。

※1 飯舘村 村勢要覧2012 7月版より引用

※2 「までい」・・・手間ひま惜しまず、丁寧に、つつましくの意味。村の復興計画でもこの「までい」がつかわれている。

レポート:鈴木 里美|撮影:小野 清隆|サポート:西澤 拓真|情報レンジャー@福島