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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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父ちゃんも来る体操教室
富岡町 - 2012年12月05日
元気アップ体操教室はとにかく明るい。郡山市富田町の富岡町おだがいさまセンターで開かれ、登録者数は220人以上だという。1時間半の活動の前半は、わくわく元気ネットの渡辺ヒロ子理事が受け持っている。じゃんけんなどで脳トレをした後、音楽に合わせながらの運動は普段使わない筋肉を鍛え、楽しみながら進んで行く。
避難生活の冬場は特に、こたつに入った毎日が多くて動かない時間が増える。寒さで筋肉が固くなると腰痛や肩こり、高
血圧の要因にもなる。生活習慣病は漠然とした不安の放射能よりも、ある意味では身近な問題だ。
高齢者に多い脳梗塞や脳出血にならないようにと、毎週の教室を通して健康の確認と病気の予防をし、仲間意識を作るこ
とでコミュニティの復活もできる。こうしたグループに溶け込むのが苦手な男性を連れてくるのは、女性の力だと言う。
渡辺理事は６年前から毎年２回、富岡町の健康長寿大学で講師をしていた。それがキッカケで震災後に保健師さんから「
郡山市へ指導に来られないか？」と打診された。始めた当初、前に富岡で受講していた６人から声をかけられてとても嬉
しかったそうだ。
現在の体操教室は町の健康福祉事業に採用され、町体協の佐藤勝男事務局長は「健康長寿大学はずっと留年です。新年度
にまたお会いしましょう」と笑いを届けていた。地元の人が支援を続けていくことでお年寄りは親しみやすく、「方言が
良かった」と懐かしい富岡弁に涙する高齢者も。「面白かった。また来週ー」と、ハイタッチで帰る人もいる。口コミで男性が来るのにも納得がいった。
「いろいろな行事があって、出て来られる人はいい。でも、引きこもって来られない人をどうするか？」をテーマに、渡
辺先生と佐藤事務局長の挑戦は続く。
わくわく元気ネット＜http://www.wakuwakugenki.net＞
レポート：安田 希代美 |情報レンジャー＠福島