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自主除染活動の選択肢を

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自主除染活動の選択肢を

郡山市 - 2014年02月14日

雪の降りしきる中、郡山市の「行健除染ネットワーク」市民除染団体が主催する除染方法実証の現場に伺った。
京都精華大学山田國廣教授(環境学:工学博士)の指導のもと、これまでの高圧水洗浄の除染方法とクエン酸で洗浄する除染で、これまでよりも除染効果が高いとされる方法を同団体関係者、品川萬里郡山市長、市の除染担当者を交え、実証、提案を行った。

前日にも高圧水洗浄、水ブラシの除染方法と併せて、事前測定を行い、フェンス、溝から30/60/90cm幅、地上0/50/100cm、遮蔽体有無も含め、5回の測定の平均値を出して、クエン酸洗浄の効果が一番効果が高いことを立証した。クエン酸に含まれる成分でセシウムと結合する特性「キレート効果」を利用したもの。予め対象部分の土を除去してから、撹拌(かくはん)したクエン酸洗浄液をかけ、ブラシ洗浄後、一定時間置き、吸引して除去するやり方で、移染ではない為、除染後の放射線量が再上昇しにくい方法とする。当日行った実証でも、クエン酸洗浄において、地上0cm遮蔽体有りの環境で0、.12→0.08μSv/hを計測した結果からも除染効果は認められた。一方で、周囲の放射線量の影響も受けるため、空間線量の数値は若干あがるとの説明もあった。そして、市の除染方法に組み込むには、除染後の仮置き場の問題、クエン酸を使用した除染費用のコスト、自宅外の街路、側溝などの汚染物に関して、自宅には受け入れ難いという住民感情の面などで課題が残る。

しかし、市民団体が外部の機関と協力し、比較的安価に購入・レンタルできたり、身近で入手しやすい道具より市民主体となって発する効果的な除染方法の提案をしていくことは、行政の除染を待ちきれない人や、ホットスポットなどの高線量地域に除染効果をあげる事に一役買うことになる。低線量被曝のリスクを回避すべく、子ども達が安心して外にでられる地域にするため行政と市民団体の連携、恊働的動きの中で、「市民が自由に選択できる除染」そして、このような活動により、市民に新たに除染方法の選択肢が広がることを望む。

 

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レポート:鈴木さとみ|情報レンジャー@福島