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二本松市 - 放射能 除染

100mSv以下は問題ないのか?

香川県人は青森県人より生涯で26mSv余分に被曝するが、がん死亡率は2割以上低... - 2014年2月6日

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100mSv以下は問題ないのか?

二本松市 - 2014年02月06日

香川県人は青森県人より生涯で26mSv余分に被曝するが、がん死亡率は2割以上低い。それは生活習慣病などの方が、がん死亡率に対してはるかに上回っている事を物語っているから。

26名が参加した借り上げ住宅の自治会、二本松コスモス会の放射線と除染講習会。講義の前には会からの連絡も行われた。今回講習会も、3月に美容師ボランティアが来る事も、浪江町のフォトビジョンで情報が拡散される。

当日の講師は日本原子力学会CU 分科会の河田東海夫さん。茨城県の東海原子力村で永年、放射線の研究者として携っていた人だ。専門家だけあり興味深い話が沢山語られた。

放射線を取り扱う現場で働く人は年間50mSv、5年間で100mSv(年平均20mSv)で、1999年に起きた東海村JCO臨界事故では2人犠牲になられているが、その方たちは一度に約7Sv(7000m㏜)浴びていたため助からなかったが、約4.5Sv(4500m㏜)被曝された一人の方は、今は全く普通の生活をしているそうだ。他にも航空機乗務員は年間5mSv基準。宇宙ステーションに至っては生涯で600〜1200Svと言うから驚きだ。

最近では山崎直子さんが宇宙に15日滞在して約15mSv。古川聡さんに至っては、167日間滞在で150mSv被曝していると言われる。山崎さんは帰還後、妊娠して無事に出産されている。

福島県では、除染情報プラザから講師を派遣し、グループ単位での講習会を受け付けている事から今回の講習会が実現した。講義の後は、質疑応答が行われ、除染情報プラザが展示したパネル等を見ながら、住民が熱心に見入ったり、職員に説明する様子が見られた。

年間1mSv(世界平均は2.4mSv)基準で、除染や帰還の目安にして来た人も多い中、一部で言われ出した「年間100mSv未満でも問題がない」説は、直ぐには受け入れられないかもしれない。しかし今回『二本松コスモス会』のように、借り上げ自治会の会員自らが企画し、専門家の正しい数値に基づいた説明は、帰町判断に大きく役立ったに違いない。

レポート:安田 希代美 |情報レンジャー@福島