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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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上手岡麓神社の火祭り 盆踊り
富岡町 - 2013年08月17日
県の重要無形民俗文化財指定、富岡町で約400年続く麓山神社で毎年8月15日夜に行われていた上手岡麓神社の火祭り。原発事故後の避難で、故郷での火祭りは開催できなくなってしまいましたが、地域の祭りを紹介し祭りの雰囲気だけでも味わおうと、郡山市富田町の「おだがいさまセンター」と「はやま青年会」の主催で盆踊りが行われました。
火祭りは住宅街と言う事で防災上行われませんでしたが、パネルで伝統を紹介した後はお待ちかねの盆踊りです。相馬盆唄は、相双地方で広く親しまれていますが「踊り方は地域によって多少違う」と社会福祉協議会の方に教えて頂きました。日が暮れる頃には老若男女が幾重にも輪になり、残暑と同じくらいのパワーを感じました。
露天は毎週水曜日に仮設住宅近くで青空営業し、安達太良応急仮設住宅の一角にも店を構える「えびすこ市・場」の皆さん。酒のつまみの他、小さな子ども同士で『かき氷』を買い求めている微笑ましい風景も。
周辺には、桜を透かしにした雪洞（ぼんぼり）が飾られ「富岡に早く帰りたい」や「一期一会」などと書かれ、望郷の念を感じると共に、祭り本来の意味である、盆に迎えた先祖の霊を松明の火で送る意義も込められていました。
富岡町の協賛で、当日は各地の仮設住宅や周辺住民も楽しむ姿が見られました。中でも高齢のために踊りの輪に入らない年配の女性達が手だけ振りを合わせ、見ているだけでも笑顔がほころぶ故郷を懐かしむ一時となりました。
レポート：安田 希代美 |情報レンジャー＠福島