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薄磯〜豊間海岸でみたもの

ザァ〜という波音とともに見えるのは、未だに広範囲に渡ってそこにある家の基礎。 ... - 2013年7月17日

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薄磯〜豊間海岸でみたもの

いわき市 - 2013年07月17日

ザァ〜という波音とともに見えるのは、未だに広範囲に渡ってそこにある家の基礎。

東日本大震災から2年4カ月。津波により甚大な被害を受けたいわき市にある薄磯〜豊間海岸を訪れた。塩屋崎灯台を境に分けられる北側の薄磯海岸と南側の豊間海岸だが、薄磯海岸の海沿いにある豊間中学校も津波の被害に遭った。現在、校庭では選別された瓦礫の埋め立て作業が行われる。

車を少し南下させ、豊間海岸に着いた。ここは、砂の上を歩くとキュッと音が鳴る「鳴き砂」で有名な場所でもあり、サーフィンでも人気が高い場所だ。ちょうどその場でサーフボードを片手に歩く、富岡町出身の宍戸健太さんに話しを聞いた。宍戸さんは震災前は富岡町に住んでいたが、原発事故後に避難。奥様の実家の南会津に避難してから茨城県水戸市に移った。その後もサーフィンへの強い情熱から千葉や静岡に行っていたが、2012年12月いわき市鹿島町に住んだ。震災の年の2011年に出場した全日本サーフィン選手権大会では、「福島を何とかせねば」という強い思いで臨み、シニアクラス4位に入賞した。「放射線の懸念もあるが、自分にとってサーフィンは生活の一部。正直なところ、将来のことを考えると住居を含めて、どうするかは迷う。しかし震災後強い地元愛が芽生え、地元の海、仲間達がいる場所に帰ると改めてほっとする」と話す。

今年のいわき市の海水浴は7月15日〜8月18日まで勿来・四倉の海水浴場で開催される。

放射線量などの詳しい詳細はいわき市ホームページをご覧ください。


レポート:鈴木さとみ|情報レンジャー@福島