わかめ餃子をご当地グルメに

現在の宮城県情報レンジャー

宮城県情報レンジャー

木村敏之

先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦淳 (～2014.4まで)

岩手県出身仙台市在住　肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤隆介 (～2014.4まで)

宮城県出身仙台市在住　他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本恵一 (～2013.3まで)

宮城県矢本町（東松島市）出身　丸刈りの似合う３８歳　今までの合計で地球２５周は運転した男
網野武明 (～2013.3まで)

宮城県名取市出身仙台市在住　粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田和美 (～2013.3まで)

宮城県仙台市出身在住　大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター

Tweets by @tasukeairanger

@tasukeairangerをフォロー

サポート企業

連携団体

Supported by

わかめ餃子をご当地グルメに

石巻市 - 2013年05月21日

十三浜といえば、宮城県内でも有数のワカメの産地。しかも、十三浜のワカメは高級品です。その高級品のワカメを惜しげもなく具材に混ぜ込んだ餃子が開発されました。その名も「わかめ餃子」。開発者は神奈川県川崎市の中華料理店「粥菜坊（かゆなぼう）」の山本夫妻です。

山本夫妻、その餃子を教えるために遠路はるばる石巻市北上町十三浜までやってきました。教わるのは地元十三浜で水産加工業を営む「有限会社　マルイチ西條水産」の皆様です。

我々がお邪魔した時、既に餃子が完成していて、水餃子の試食が始まろうかという時でした。我々もご相伴に預かりましたが、ワカメの風味と歯ごたえが感じられて、一風変わった餃子で非常に美味しかったです。

山本夫妻は震災直後より、炊き出しを始めとした様々な支援活動で宮城や福島に何度も入っています。そこで出会ったのが南三陸町の生ワカメ。本来、わかめ餃子は粥菜坊の商品でした。ただ、当時使用していたワカメは業務用として販売されている中国産のもの。ある日、南三陸町産のワカメを入れたところ、味がガラッと良くなり、これはご当地グルメになりうるのではないか。ご当地グルメとして発展させれば、現地での雇用創出や、復興に役立てれるかも知れない…との思いを持って、パートナーを探していました。そこで出会ったのが西條水産さん。そして今回、西條水産さんの地元の十三浜までやってきました。

教わる方の西條覚社長も、震災前はワカメ漁のない時期はホタテの仲卸をされていたそうですが、ホタテは、事業を再開しても復活するまでに数年（通常出回っているのは2～3年貝）かかります。すぐに元通りというわけではありません。そこでワカメ漁以外の8ヶ月を埋めるべく新たな商材を探しており、この餃子の製造を決断されたとか。

間を取り持ったのは情報レンジャーでも何度か取材している「結の場」事業。「リソースイチバ」が両者を繋げて今回の商品開発に至りました。

ただ、いかんせん全てが手探り。この先は販路拡大の問題等が出てまいります。当面は現在の取引先でもある「道の駅」や「石巻しみん市場」に置いてみたいとのことでした。そして、様々な飲食店で提供して頂いたり、ネット販売も手がけたいと、構想は膨らんでいるようです。もしご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、マルイチ西條水産（電話：0225-66-2065）までお問い合わせ下さい。

また、関東近辺の方は、神奈川県川崎市の武蔵小杉駅近くの「粥菜坊」さんでわかめ餃子を試すことができます。お店では本場中国と同様の広東料理をお手頃価格で味わえるそうですので、お近くの方はぜひ一度お訪ね下さい。わかめ餃子、本当に美味しかったですよ。

神奈川県川崎市中華料理なら本格派広東粥・広東料理の粥菜坊【かゆなぼう】
復興庁│地域復興マッチング「結の場」
リソースイチバ

三浦　淳｜情報レンジャー＠宮城