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郡山市 - フォトリポート 借り上げ住宅

仮設0の市に借り上げ1650人

“郡山市には浪江町民が1650人も住んでいますが、仮設住宅は0です”その訳は「... - 2013年4月26日

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仮設0の市に借り上げ1650人

郡山市 - 2013年04月26日

“郡山市には浪江町民が1650人も住んでいますが、仮設住宅は0です”その訳は「役場がある二本松市や震災後の避難先になった福島市や本宮市に集中しているから」と教えてくれたのは、今年2月に設立された『郡山コスモス会』会長の矢沢藤夫さん。郡山市内に避難した町民が集った、借り上げ住宅の自治会を取材した。

悪天候のなか会場のビッグパレットには約100名の参加者が集い、馬場 有 町長からは原発事故の対応や、賠償について町としての考え方が発表された他、放射能問題や東京電力、政府に対しても「風穴を開けて行きましょう」と住民を励ました。吉田 数博 町議会議長は、住民間でも補償が異なる事により心情の行き違いを心配する声が聞かれた。

総会終了後の懇親会では「復興住宅を市内に作って欲しい」との声も聞かれた。避難先をこの土地に決めた経緯を伺うと、親戚がいたと言う人は少なく、利便性が良い県の中心部だから決めた人も多いようだ。約2カ半で114世帯、287名の会員加入があったが、仮設がないと言うことは集会所等の話せる場所がなく、趣味のサークルを開いたり、気軽にお茶会を催す機会が皆無だ。

他の自治体では、借り上げ住宅者のサロンも出来始めている。事務局の牛来賢一さんは「いつまでも避難者ではいられない。今後は地域に溶け込みながら自立の必要性を感じている」と語った。開設間もない状態で被災者が望んでいる『イベント的な事』がなく今の所は活動が限られているが、今後は更なる交流が図れらる様、情報共有などからも支援できるのでは?と感じた。

レポート:安田 希代美 |情報レンジャー@福島