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安田 希代美
福島県郡山市出身 ブログと体を鍛えることが趣味の天然石アクセサリー作家 主婦歴23年の諦めない40代
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今年も春の訪れとともに優しい色合いの桃色の桜がトンネルをつくる。
富岡町の夜ノ森駅近くに2.5kmに渡る樹齢100年を越える桜400本が立ち並び、今年も見頃を迎えていた。
桜が見られるこの場所は夜ノ森の一部の地域の300メートル。ここは避難区域再編により日中立ち入りができる「居住制限区域」だ。それ以外の桜並木は長期間の帰還が困難な「帰還困難地域」となっている。
原発事故前とは夜ノ森の辺りの様子は打って変わり、現在桜並木の大半がバリケードで仕切られている。至るところに高放射線量を警告する看板が立てかけられ、原発事故の影響が残っている印象は拭えない。
訪れたこの日は、爆弾低気圧が去った後の穏やかな日。故郷を懐かしむ町民も訪れ、桜の様子を眺めたり、桜並木の美しさをフィールター越しに抑える姿が印象的だった。この桜並木が全面開通し、町民や多くの観光客が春の訪れを笑顔で迎えられる日を我々も追い続ける。
レポート：鈴木さとみ｜情報レンジャー福島