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新天地で復活 浪江サンプラザ

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新天地で復活 浪江サンプラザ

田村市 - 2013年03月01日

浪江町で被災した総合小売業の「サンプラザ」。現在は田村市船引町と二本松市、南相馬市で営業している。その1つ「ふねひきパーク店」では、定期的に仮設住宅の人をバスで送迎し、避難住民は慣れ親しんだ店で買い物を楽しんでいる。

店員も笑顔でお客に接する様子を見ながら松原茂社長は「勤続40年のスタッフもおり、お得意様との繋がりがあるんです」と言う。田村市と浪江町は隣町同士とはいえ別の自治体。しかしそんな状況の中で雇用も生まれ、故郷を少しでも懐かしめる場所も出来た。

当然、再開にこぎつけるまでは容易ではなかった。従業員は社員集会を開き、最初はボランティアで集まったという。その後、仮設住宅の駐車場を借りて店を開いたりーなどの努力が実り、シミズストアふねひきパーク店からテナント入居の話が舞い込んだ。

事務所や拠点があるということは、従業員の気持ちの拠り所になり、仮設の避難生活者にとっても毎回訪れる楽しみが生まれた。1階は食料品のシミズストア、2階はテナントと、地元民にとっても便利な場所で田村市民の姿も多い。

浜通りで被災し避難せざるを得なくなった店主にとって、店が再開して従業員が集まることが新天地での第1歩になる。慣れない土地での買い物が続く仮設住民にとっても、少しでもストレスが低減される素晴らしい取り組みだ。

◆サンプラザふねひきパーク店:田村市船引町船引字原田9 ふねひきパーク2F
◆カーブスサンプラザ二本松店:二本松市油井字中田1-1COOPあだたら2F
◆カーブスサンプラザ相馬店:相馬市小泉字根岸74-1

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レポート:安田 希代美 |情報レンジャー@福島