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安田 希代美
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フラの恩返し
双葉町 - 2012年11月23日
フラダンスを通して双葉町の皆さんに元気と勇気を与えたいと言うのは、郡山市でフラダンススクール「えみフラスクール」を開いている阿部えみ代表。
2010年4月から東日本大震災が起きるまでの約11カ月、夫の仕事の関係で双葉町長塚で過ごしていた。震災後、縁があった町に何かお手伝いができないかと模索していたところ、双葉町県中地区借上げ住宅自治会事務局長の高田秀文さんから、11月の会合でフラダンスを披露してーと声がかかった。
民間借上げ住宅(みなし仮設住宅)避難者と仮設住宅避難者の支援状況の差は大きく、広報紙は等しく配布されているが支援物資は借上げ住宅にはあまり届いていない。入ってくる支援情報の差に対応すべく高田さんは同じ境遇の人たちと自治会を立ち上げた。
自治会の定例会は毎月1回、郡山市日和田町の県農業総合センターで開いている。10月は副町長に来てもらって懇談、今月はフラダンスとみちのくボンガーズのお笑いライブを企画するなど、借上げ住宅避難者の絆を深めようと駆け回っている。
間もなく12月とあって寒さも日に日に厳しくなってきたが、会場にはミネラルウオーターや鍋物材料などの支援物資が届いた。暖房が使えないため出席者は、自治会が用意した使い捨てカイロと温かいお茶で暖をとった。70人以上の町民が訪れフラダンスを見て一緒に踊るなど、身も心も温まって冬に備えることが出来た。次の定例会も楽しみになった。
レポート:渡部 克彦|情報レンジャー＠福島