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新たな土地でネコと共に

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新たな土地でネコと共に

浪江町 - 2012年09月12日

2012年1月から福島県福島市野田町でPOLACharm APEXアドバイザーをしている山田恵子さんは東京電力福島第一原子力発電所からほど近い福島県双葉郡浪江町出身者。原発事故後、津島から川俣町に緊急避難、西郷村まで逃げたがその後、いわき市に家族で転居した。しかし、その場では愛するネコ達が飼えなかった。そこで浪江町役場に相談したところ、福島市内ならネコを飼える住宅があるとのことで転居した。

原発事故以前は、地元の飲食店で勤務していた山田さん。福島市での就職活動を始めたが山田さんが原発避難者でいつまで働けるかわからないと採用されず就職は困難を極めた。そして数社の応募の後、ボランティアで活動をしながら働けるPOLA charmでエステティシャンの仕事を始めた。採用してくれた所長に「本当に感謝している」と話す。

現在山田さんの飼い猫は地元に残した数十匹のネコの他に数匹いる。福島市の住まいにいるネコ達の他、一部がジャーナリストの山路徹氏と大網直子さんが主催する横浜市にある動物保護団体「福島原発20キロ圏内犬・猫救出プロジェクト」のおーあみ避難所に残しており、山田さんはそのネコ達もいずれ引き取りたいと思っている。

今回山田さんにお話をお聞きして、「ペットも人間同様の家族」だということを改めて感じた。まだまだ時間のかかる除染や復興。その間にも原発事故により立ち入れない場所には、多くの小さな命の存在があり、明日をも知れぬ日々を過ごしている。私たちはそのことを忘れてはならないだろう。

【福島原発20キロ圏内 犬・猫救出プロジェクト】
http://dogcatrescueproject.blogspot.jp/

レポート:鈴木 里美|動画撮影:小野 清隆|動画:西澤 拓真|情報レンジャー@福島