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農地再生の手助け

沿岸被災農地の復興再生に取り組むリルーツさんの活動や思いを伺いました。 ... - 2012年8月10日

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農地再生の手助け

仙台市若林区 - 2012年08月10日

沿岸被災農地の復興再生に取り組むリルーツさんの活動や思いを伺いました。

田畑のガレキ除去には、機械だけでは撤去できない小さいもの(ガラス片、コンクリートの欠片、鉄筋など)が多く、また重機が作業したことによって踏みしめられてしまった田畑の土中にもガレキが埋もれています。その農地を復興させるためには人海戦術で一つ一つ拾っていくしかない。メディアではもうガレキ除去は終わって次のフェーズに入っている様な扱いですが、実際の現場はまだまだ多数のボランティアを必要としています。

1年以上耕作していない農地は雑草も生い茂り、草刈りや根も除去するのに、また多数の人手が必要になります。面積や状態にもよりますが一ヶ所のガレキ除去活動には延300、400人は必要になるそうです。現在、農家からのボランティアの依頼は2ヶ月先までいっぱいな状況です。

遊休農地を借りてリルーツ自らが手掛ける『リルーツファーム』も運営し、農家の気持ちを体感し、心の距離を縮めています。また、市民農園として農地を提供しコミュニティ再生のきっかけ作りもしています。ボランティアは無理だけど農園で野菜の栽培ならできるという皆さんに農業と触れ合う機会を作っています。

荒浜地区には『狐塚農園』を整備して、仮設に閉じこもりがちな被災者向けの農地を無償貸出。自ら作付をすれば水や芽が気になったり、肥料のことだったりと見に行くので出歩くきっかけにもなり、仮設では言えない話なども住民どうし空の下で話合うことも。

まだまだ、耕作には時間がかかる農地でも、道路ぞいの畑を整備して『ひまわり畑』にして景観を取り戻すための活動もしています。

リルーツさんのように長期的視野で被災地支援を考えて活動をされていると、地元農家のみなさんとの距離も縮まるし、ボランティアに参加した若い人達も、農業自体に関心を持つきっかけになっていると思います。今後は復旧活動から復興、そして、並行して地域おこしをされていくと思いますが、多くの方々が触れ合い、そして繋がって行く良い活動だと思いました。これからも長く見守って行きたいです。

レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城