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子ども達の心を虹色に

今からさかのぼること17年前、阪神淡路大震災で震災遺児となってしまった当時小学... - 2012年8月9日

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子ども達の心を虹色に

仙台市 - 2012年08月09日

今からさかのぼること17年前、阪神淡路大震災で震災遺児となってしまった当時小学校5年生の子が書いたのは衝撃的な「黒い虹」の絵。遺児たちの心の中の黒い虹が七色の虹に変わるようにとの願いが、あしなが育英会さんで運営している「レインボーハウス」の名前の由来。1999年に震災遺児の心のケアの家「神戸レインボーハウス」が完成しました。昨年の東日本大震災で被害を受けた東北地方でも、仙台市と石巻市にレインボーハウスを建設し、震災遺児のケア活動をする計画が進行中。

レインボーハウスは、子どもたちに思いっきり体を動かして遊ぶ場所を提供し、同時に心のケアも担います。また、そこでは様々な人の交流もあります。例えば、事故等で遺児となっても進学した大学生などと交流することで、自分も成長したらこんな風に諦めずに夢を追うこともできるんだ、と前向きに考えるきっかけにもなっています。

心のケアと言っても、子どもが求めているのは専門家や医師ではありません。彼らの望みは「話を聞いてくれる人」「一緒に遊んでくれる人」。遺児の心の癒しには、どんなことでも話せ、自分の思いを自由に表現できる「安全な場所」と「安心できる人」が必要です。その存在がボランティアのファシリテーター。どなたでもファシリテーターになれるのですが、定められた二日間の講習を受けなければいけません。講習は時々行われておりますので、あしなが育英会のウェブサイトをご覧いただき、直接お問い合わせください。石巻、仙台は被災地。自分のことで精一杯という状況下の方が多く、ファシリテーターの担い手が不足しています。子どもたちの笑顔のために一役買ってみませんか?

あしなが育英会

レポート:三浦 淳|情報レンジャー@宮城