木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦 淳 (~2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤 隆介 (~2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本 恵一 (~2013.3まで)
宮城県矢本町(東松島市)出身 丸刈りの似合う38歳 今までの合計で地球25周は運転した男
網野 武明 (~2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田 和美 (~2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
利府町 - 2012年07月13日
震災瓦礫は16万トン。2012年7月13日現在の処理の進捗状況は約99%で、この7月中にも処理を終える予定。
震災が原因での転入は99世帯207名、転出は24世帯45名。町内に仮設住宅はなく、現在は「みなし仮設」や公営住宅で対応。
沿岸部の浜田、須賀地区の地盤沈下の修繕に対し、個人宅には町として200万円の助成を用意。また、高速道路とインターチェンジの利便性、および広い土地を確保しやすいことから、災害時の拠点をイメージしながらの復興施策を検討中。
津波の被害はあまり大きくなく、被害の多くが地盤沈下というのが利府町での震災でした。特に沿岸部での地盤沈下の被害が大きく、今も大雨や高潮で浸水し、車で帰宅できないことも。そして、その地盤沈下のほとんどが今なお修復されておりません。問題はお金。個人の家の地盤沈下を公的な資金で修復することができず、町から一定の助成金はあるものの、基本的には各戸ごとに自己負担です。その額、1戸あたり平均で7~800万円。今、その額をポンと出せる家庭がどれくらいあるでしょうか?しかも、各戸ごとでの修復もできず、地域全体での修復が前提となります。水は低い方へ流れてしまうので、直した土地と直さない土地が有ると、直さなかった土地へ水が流れ、今より酷い浸水に悩まされることになるでしょう。当面は排水ポンプでの対応となる予定です。
発災時、利府町は救助の起点となっていたという事実はあまり知られていません。仙台が近い上に、狭い町内に4つのインターチェンジが有り、また、三陸道と仙台北部道路(至東北道)で県内全域へのアクセスが容易だったという交通網。また、グランディ21や加瀬沼公園など広い土地を即座に確保できる。それらの諸条件が整っていたので、利府を起点とした救助救援活動は理にかなっています。
災害は起きて欲しくない。しかし、この災害時の拠点となりうる町づくりという観点で復興を進めていければ、という考えは新たな視点です。今後の整備状況に注視してゆきます。
レポート:三浦 淳|情報レンジャー@宮城