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太陽の光をあびて

震災前個別に海苔の生産をしていた漁師たちが国のグループ補助をもらい、6世帯7人... - 2012年7月10日

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太陽の光をあびて

東松島市 - 2012年07月10日

震災前個別に海苔の生産をしていた漁師たちが国のグループ補助をもらい、6世帯7人のメンバーで秋の生産開始を目指して施設の準備に追われている。そのグループの名前は『月光』

「再開には多額の設備投資がかかるので躊躇した」と話してくれたのは奥松島月浜海苔生産グループ『月光』の代表、山内良裕さん。

若い漁師達のやる気が後押ししてくれた。あとは地元を残したい守りたいという気持ちが復活の原動力に。震災前からも漁業体験ボランティアを受け入れていた経緯もあり、旅行業者を経由したボランティア、また最近はホームページブログフェイスブックを通して直接申し込んでくる方もいて4月からで400人ぐらいは受け入れたそうです。

月光の太陽』という一口オーナー制度もあり、月浜に住むもの達がもう一度光を取り戻そう、一口オーナーに陽を当ててもらい光輝きたいというのが『月光』の名前の由来。

月浜は観光も大事な産業のひとつ。民宿は以前20軒以上あったが今は2軒しかなくなってしまった。移転の問題では職住分離で住居はみてもらえるが、職場(民宿部分)の支援は未定らしい。

今年、ガレキ撤去も終わり海水浴場のオープンはしたかったのだけれど、行政側も海底調査が終わるまではOKを出せない。また、浜自体でも足並みが揃わない、手がまわらない人達も多いのが現状で今年は見送りになってしまった。

震災直後、呆然としていて何も手がつかない状況、後ろ(過去)ばかり振り返っていたけれど、グループを立ち上げ、夢や希望ができ、前を向けるようになった。嫌なことを考える暇がなくなったと話していました。

海苔乾燥工場の地鎮祭が11日には行われ、いよいよこれからが復興へのスタートだと思います。あの綺麗な砂浜や海岸に活気が戻り、日常を早く取り戻して欲しいと心から思います。

レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城