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注目!志津川の多幸(タコ)

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注目!志津川の多幸(タコ)

南三陸町 - 2012年05月30日

取材にお伺いしたのは、南三陸町入谷地区で『オクトパス君』で復興に取り組む、南三陸復興ダコの会の阿部忠義さんと村井香月さん。製造販売拠点『Yes工房』でお話をお聞きしました。

震災前から南三陸に水産加工品以外の特産品をと考え、それならば名物のタコをキャラクターにしようと『オクトパス君』が誕生。初めはなかなか売れず、試行錯誤の中【合格祈願】ののぼり旗をつけたところヒット!オクト(置くと)パス(合格)するという語呂合わせもあり人気商品に。2011年初めから売れ出し3月までに1000個ほどを販売。増産できるようにセメントで出来たオクトパス君の製造型も増やし、今からというところで津波によりすべて流出。
「あの時はもう、あきらめたんだよね…」

しかし、ボランティアに来ていた学生が縁で、大正大学の協力を得ることができ『復興ダコゆめ多幸鎮オクトパス君』として、生まれ変わって再出発。住民が不安に満ちていた時期に現地雇用と復興のシンボルとしてオクトパス君は歩み始めました。

有志3人で動き始め、町内の廃校を町から借り作業場を確保。生きる希望を見出すため雇用を創出したいと『南三陸復興ダコの会』を設立。約20人ほどでスタート。南三陸の復興が第一目標の為、期限付きの活動で平成25年には再編する予定

「突然、家も職場も失い絶望的な喪失感を持っている人たちに集中出来ること、前向きに生きる目標が必要だと感じていた」

入谷公民館館長で『南三陸復興ダコの会』事務局をされている阿部さんは当時を振り返ります。

工房の名前『Yes工房』の由来を聞くと、廃校を借りているので、【廃→ハイ→Yes】から来ているという洒落具合♪

オクトパス君に限らず、地元入谷地区の伝統、養蚕を活かした商品開発もしていて『めんこいのぼり』というまゆ細工の商品があったり、大手企業のノベルティグッズに採用されたりと貪欲に前に進む意気込みが感じられます。

商品開発などにも積極的に従業員自らが参加し、与えられるのではない自力で立ち上がろう、被災地のままで終わらせない、という意識、今後東北全体でもこのような企業が増えていけば支援していただいた全世界にも誇れるものになるのではないでしょうか。

 

レポート:坂本恵一|情報レンジャー@宮城