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冬の塩釜港

宮城県塩竈市にある観光商業施設、マリンゲート塩釜の屋上から眺めた塩釜港の様子で... - 2014年11月28日

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    加藤 隆介 (~2014.4まで)

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冬の塩釜港 (360°パノラマ)

塩釜市 - 2014年11月28日

宮城県塩竈市にある観光商業施設、マリンゲート塩釜の屋上から眺めた塩釜港の様子です。塩釜港の湾奥部に位置するこの施設は、新鮮な海の幸を提供する寿司屋やシーフードレストラン、名産の笹かまぼこや水産加工品などの売店、そして松島湾を周遊する遊覧船乗り場を併設する塩釜・松島観光の玄関口。屋上の展望台からは、天気のよい日には松島湾の小島を見ることもできます。この日も天気に恵まれたため、沖合いの小島や遊覧船の様子を見ることができました。また、画像では対岸で行なわれている港湾の修復工事の様子が判ります。震災から3年9ヶ月近い時間が経ちましたが、まだまだ沿岸部ではこうした工事が各地で行なわれています。

塩竈市といえば、年末年始だけで約50万人が訪れる鹽竈(しおがま)神社の門前町として有名ですが、もうひとつの顔が新鮮な海産物、とりわけ寿司屋の多さです。宮城県をはじめ三陸海岸の各市町村では、多種多様で良質な魚介類が手に入り易いためにどこでも新鮮な海の幸が味わえますが、ここ塩竈市は人口あたりの寿司屋の店舗数が日本一という説があります。黒潮と親潮が混じり合う三陸沖は世界的なマグロの漁場。国際拠点港湾であり冷凍や加工施設が充実している塩釜港は、その漁場から最も近く大きな港であることから、生マグロの漁獲高では気仙沼や大間(青森県)、勝浦(和歌山県)などと並んで国内トップクラス。特に秋口から初冬にかけて水揚げしたメバチマグロは、鮮度はもちろん色つやや旨味などのバランスが絶品で「三陸塩竈ひがしもの」という季節限定のブランド品として販売しています(塩釜市魚市場買受人協同組合「三陸塩竈ひがしもののご案内」)。今年の初水揚げでは、1キロあたり最高5000円近い値がつけられています(河北新報2014年9月11日記事より)。これから本格的な冬を迎え、当地では寿司ネタのみならず海産物や農畜産物の美味しい季節になります。宮城にお越しの際はぜひともご賞味ください。

第66回 塩竈みなと祭(2013年7月15日撮影)
マリンゲート塩釜(2013年7月30日撮影)

木村 敏之|情報レンジャー@宮城

http://gigapan.org/gigapans/166352