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住吉小学校の夏休み

震災から3年と4ヶ月を迎えた夏、宮城県石巻市の住吉小学校を訪ねた一団がいます。... - 2014年8月2日

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住吉小学校の夏休み

石巻市 - 2014年08月02日

震災から3年と4ヶ月を迎えた夏、宮城県石巻市の住吉小学校を訪ねた一団がいます。小学校の夏休みを利用して、東北から遠く離れた大分市から、マイクロバスとフェリーを利用して岩手、宮城、福島の3県の被災地を巡るキャラバン隊の石巻市での一日を取材しました。

この一団の主催者は、NPO法人 日本少年少女育成プロジェクトの代表を務める分藤貴弘さん。ご自身も3人の子どもの親であり、大分市立住吉小学校のPTA会長を務めている分藤さんは、震災後の被災地の子どもたちの生活環境の悪化の報道に心を痛めていました。支援物資を送るにあたり、物資の必要な場所や品目の情報収集をする中で、たまたま石巻市にご自身の地元と同じ名前の住吉小学校を発見。何か出来ることはないかと問い合わせたことから、二つの住吉小学校のPTA同士の交流が始まりました。現在も子どもたちの長期休暇を利用しては、毎年ここ石巻市の住吉小学校にも立ち寄り、大分から連れてきた子どもたちの野外活動や、地元の子どもたちとのふれあいを目的にした交流を続けています。また、PTA同士の間でも季節ごとに地元のサンマと焼酎を贈り合うなどの食糧支援が継続しているそうです。

今回の交流は「東北キャラバン 防災ジュニアリーダー研修」と題して企画されました。2011年8月から数えて4回目となるこのプログラムは、未来の地域防災の担い手として小学5・6年生を対象で「防災ジュニアリーダー」の育成を目指すもの。被災地での学びや交流から得た経験や知見を活かし、それぞれが自身の地元でリーダーとして発揮することを目的としています。
今回、キャラバンには小学生6人に加えて2人の中学生が参加しました。一行は7月26日に大分港をフェリーで出発。神戸港からマイクロバスで日本海側から東北に入り、岩手県田野畑村で津波の被災地の見学や地元の人との交流をしたのち、陸路で宮城県に移動。8月1〜3日まで石巻市の住吉小学校の体育館に逗留しました。夜は蚊取り線香を焚きながら扇風機の下で眠り、日中は石巻市の子どもたちとの交流や「石巻川開き祭り」にも参加、石ノ森萬画館や被災した建物などを見学しました。その後は福島県いわき市での被災地の見学や防災カリキュラムへ参加したのち、陸路で9日に大分市へ帰りました。15日間にわたる長大な日程です。
今回の行程で、分藤さんが子どもたちに経験させたかったこと、現在の子どもたちを取り巻く環境やこの活動の将来像などについて、じっくりとお話を伺いました。

NPO法人 日本少年少女育成プロジェクト

木村 敏之|情報レンジャー@宮城