木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
先の震災をきっかけに、石巻市とその隣接市町村の住人自らが、地元の魅力を再発見す... - 2014年7月26日
木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
三浦 淳 (~2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
加藤 隆介 (~2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
坂本 恵一 (~2013.3まで)
宮城県矢本町(東松島市)出身 丸刈りの似合う38歳 今までの合計で地球25周は運転した男
網野 武明 (~2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
太田 和美 (~2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
石巻市 - 2014年07月26日
先の震災をきっかけに、石巻市とその隣接市町村の住人自らが、地元の魅力を再発見することを目的にはじまった地域体験プログラム「石巻に恋しちゃった♡」(以下「石恋」)。石巻エリアに住むさまざまな趣味や特技を持つ市井の「達人」の監修のもとで行なわれる体験プログラムは、地元の住民に限らずに誰でも参加することが可能です。これまでの開催では、工芸品のワークショップや料理教室、観光地巡りから漁業体験、スポーツ、まち歩きや語らいの場の提供などなど、多彩なプログラムを用意してきました。
この夏で5回目の開催となった石恋の今回のテーマは「まちびらき」。のべ73人の達人によるプログラムが、7月後半から8月にかけて開催されました。その中から7月26日開催のイベント「海上から復興を視察!! 海体験ツアー」で達人を務めた奈良坂京子さんにお話を伺いました。
石巻市で自宅を改装したゲストハウスを経営している奈良坂さん。石巻市内で水産加工会社を経営していましたが、震災で工場や事務所、養殖設備を失いました。自宅も一階部分が水没し、ご家族は一時的に自宅を離れて親類のところに避難していたといいます。一人で自宅に残りながら地元のNPOで臨時職員として働いていた頃、石巻市に来たボランティアの宿泊する施設が足りずに困っているという話を人づてに聞きました。すぐに自宅で空いていた部屋を提供することを決意し、多くの学生ボランティアや研究者らがこの家を利用しました。震災から約三年半を経た今でも、奈良坂さんに会いに訪ねてくる学生やバックパッカーも多いそうです。
そうした宿泊者とのやりとりの経験から、奈良坂さんは次第に自宅を交流の場として活かせないかと考えるようになりました。その後、起業家支援の助成を得て「一般社団法人 みらい地域振興協会」を設立。ゲストハウスみらいの運営のほかにも、まちづくりや漁業支援などさまざまな活動に取り組んでいます。
今回の石恋では、達人として沿岸部の現状を視察するツアーを企画しました。旦那さんが働いている女川町飯子浜(いいごはま)で実際に漁船に乗って養殖施設を見学しながら震災時の体験を聞き、その後はゲストハウスの広い庭で水揚げしたばかりの海産物のバーペキューを楽しみました。
木村 敏之|情報レンジャー@宮城