岩手県二戸市の地酒として知られている「南部美人」 東日本大震災の後、日本各地で花見の自粛等が始まった。
それをきっかけに、南部美人、月の輪、あさ開、この東北の酒蔵3社が集まり、経済的二次被害を防ごうと誕生したグループが「ハナサケニッポン」だ。「ハナサケニッポン」がYouTubeに投稿した動画の内容は、「お酒という物は人々を元気にするもの。
我々酒蔵としては、経済的二次被害を防ぐ為にも皆様に花見をしてもらって、たくさん東北のお酒を飲んでもらう事が何よりも嬉しい支援になります。」という事を2分程の動画にまとめたものだった。 多くの人が自粛をしなくてはいけない、騒いではいけない、花見なんかしてる場合じゃないんだと考えていた時に、被災地から「花見をして下さい」というメッセージは自粛をしていた人達の心に突き刺さったに違いない。今では動画の再生回数が約54万回にも上る。
(株)南部美人社長の久慈さんはこれからの東北について「東北は東日本大震災を機に、新たな地域に生まれ変わろうとしている。そのためにはみなさんの力が必要です。」と話し、
「是非、東北のために力を貸してください。その力を東北に住む我々が何倍にも何十倍にもして復興の役に立てたいと思います。そして東北の事を忘れないでください、東日本大震災の事を忘れないでください。それこそが我々の力になります。1人では頑張れませんので、みなさんの応援、支援の力が必要です。長い長い時間がかかる東北の復興。是非、みなさんの力を貸してください。宜しくお願いします。」と力強い想いを話してくれた。
レポート:中屋敷静香