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地域産品発掘フェア2013 モビーディック篇

平成25年12月4日、仙台市の商業ビルAER(アエル)の仙台市情報・産業プラザ... - 2013年12月4日

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    加藤 隆介 (~2014.4まで)

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地域産品発掘フェア2013 モビーディック篇

仙台市 - 2013年12月04日

平成25年12月4日、仙台市の商業ビルAER(アエル)の仙台市情報・産業プラザ多目的ホールを会場に行なわれた「地域産品発掘フェア2013」にお邪魔しました。このイベントは仙台市産業振興事業団が主催したもので、震災復興を支援する目的のもと、東北地方の主に被災した地域で各地域の特性を活かした商品を製造・販売している企業の商品の展示とビジネスマッチングが目的。各地から41の企業や団体が参加しました。会場には「地域産品」と銘打ったそれぞれの地域の食材や素材を利用し、地元の製法や技術で作られた商品が所狭しと並び、それぞれの企業が持ち寄った製品の説明会や商談で賑わいました。

今回、石巻市に本社と工場を持つメーカーの株式会社モビーディックの東北営業部の菊田信也さんと木村勝典さんにお話を伺いました。
モビーディックは1963年に創業。東北地方で素潜り漁を行なう漁師向けの潜水服の製造から始まり、現在ではスキューバダイビングやサーフィンなどマリンスポーツのウェットスーツ、スポーツフィッシングのアイテムなどを中心に製造・販売しています。その製品は国内外で高く評価されており、例えばEU加盟国で流通する製品に対して、一定の基準を満たした信頼できる製品にのみ与えられる商標のCEマークは、モビーディックのドライウェットスーツが日本国内の企業で初めて取得しています。
モビーディックの工場では永らく、主力製品のウェットスーツの製造過程において出た生地の端切れやが大量に廃棄されていたそうです。これらの端切れを何かに再利用できないかという現場のアイディアから生まれたのが、「Chos」というポーチや小物入れなどの一連のラインナップです。こちらもその高い防水・断熱性やクッション性、そしてデザイン性からマリンスポーツの愛好者に限らず幅広い人気を得ています。また、端切れ材を利用していることからデザインやカラーリングに一点物の製品が多いことも魅力のひとつです。

ところが先の震災で、石巻地域は甚大な被害を受けました。モビーディックの取引先の工場も被災し、アクセサリー類の生産は一時的に見合わせざるを得ない状況でした。少しずつ状況が回復する中で、地元の企業として石巻のために何かできることはないかと検討した結果、仮設住宅内でも作業のできるアクセサリー類の製造工程の一部を内職として地元の住民に委託し、雇用の創出にも取り組むことになります。
今回は東北営業部のお二人から、製品の特徴や意匠、震災後の取り組みなどについて伺いました。

株式会社モビーディック

木村 敏之|情報レンジャー@宮城