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木村 敏之
先々に繋がるきっかけになる情報を提供できればと思います。
- 現在の宮城県 情報レンジャー
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- 宮城県 情報レンジャー
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三浦 淳 (～2014.4まで)
岩手県出身仙台市在住 肴と魚を求めて海を彷徨う釣り人
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加藤 隆介 (～2014.4まで)
宮城県出身仙台市在住 他人の幸せを撮り続けている中年独身ブライダルカメラマン
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坂本 恵一 (～2013.3まで)
宮城県矢本町（東松島市）出身 丸刈りの似合う３８歳 今までの合計で地球２５周は運転した男
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網野 武明 (～2013.3まで)
宮城県名取市出身仙台市在住 粉雪をこよなく愛する庭木の剪定が上手なグラフィックデザイナー
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太田 和美 (～2013.3まで)
宮城県仙台市出身在住 大きなものをつくりたがる小柄で童顔なクリエイター
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石巻市門脇町を訪ねました。震災以降に何度となく通り過ぎた場所ですが、車から降りてこの地に立ったのは久しぶりです。
陸地側では石巻市立門脇小学校跡が建っていますが、全体に覆いが被せられています。報道によると、震災時の火災で黒くこげた建物の佇まいを目にしてつらい気持ちになるという住人の声があり、暫定処置としてカバーを被せているようです。また海側には石巻市立病院と石巻文化センターの解体の様子も見えました。旧北上川河口の目と鼻の先にある市民病院は、津波で1階の天井まで水没しました。建物の解体工事は既に終わっており、隣接する石巻市文化センター跡も同じく解体工事中の様子です。この辺りには新堤防の建設が予定されており、周辺は公園として整備されるようです。建物の先には、現在もつぶれた自動車が野積みになっていました。
震災から2年を過ぎた頃から、震災遺構の保存の是非というトピックを目にすることが増えたように感じています。宮城県でいえば、気仙沼市鹿折地区で住宅地に「立つ」大型漁船、石巻市では雄勝公民館の屋上に乗った大型バスや大川小学校の個性的な校舎跡と急峻な裏山のコントラスト、鉄骨が残った南三陸町の防災庁舎跡、女川町の横倒しになったビルなどがよく知られていると思います。原爆ドームなどの事例をあげて、未来のため、情に流されずに保存するべきという声も聞きますが、一方で毎日その建物跡を目にする地元住民や遺族の声の前には正論を吐きにくいという雰囲気を感じることもあります。また、補修工事の予算という現実的な課題もあります。大半の自治体ではこの種の建物や船舶などは既に解体・撤去されており、残りもほぼ解体の方向に動いているようです。
忘れないために。忘れるために。忘れてはいけないこと。忘れたほうがいいこと。忘れさせたいこと。忘れさせたくないこと。忘れられたこと。忘れられなかったこと。そんなことを考えながら、重機の音と虫の鳴き声を聞いていました。
木村 敏之｜情報レンジャー＠宮城