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第66回 塩竈みなと祭

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第66回 塩竈みなと祭

塩竈市 - 2013年07月15日

7月15日の海の日、宮城県塩竈市で第66回塩竈みなと祭が開催されました。朝から小雨の降るあいにくの天気でしたが、例年通りの盛り上がりを見ることができました。

塩竈みなと祭(まつり)は日本三大船祭りの一つに数えられる伝統あるお祭りで、戦後すぐに港町塩竈の発展を願って始められたと言われています。
お祭りの目玉は神輿海上渡御(みこしかいじょうとぎょ)。東北の総鎮守の塩竈神社と隣接する志波彦神社のお神輿を二隻の華やかな御座船(ござせん)に載せ、たくさんの供奉船(ぐぶせん)を従えて松島湾内を巡幸します。

午前10時、神事を終えた大勢の氏子たちが志波彦神社と塩竈神社を起点に約1トンのお神輿を担ぎ出し、202段の石段を下ります。そのまま塩竈市街を練り歩き、塩竈港西埠頭から御座船にお神輿を載せて湾内を巡幸します。
午後からは、こちらも恒例の陸上パレードが市街の商店街を会場に行なわれます。この時間になると少し日も射しはじめ、通りには笛や太鼓の音、パレード参加者や見物人の歓声が響きました。
夕方、再び降り始めた雨にも関わらず大勢の人が出迎える中を巡幸を終えたお神輿が港に戻りました。往路とは一部別のコースで市内を巡り、沿道の見物人に声をかけられながら、お神輿は再び長い階段を上って神社に戻ります。すっかり薄暗くなった石段をゆっくりと二体のお神輿が上るさまを、大勢の観客が見つめ、大声援を送っていました。

塩竈みなと祭は、震災のあった2011年の夏にも途絶えることなく開催されてきました。東北ではこれから各地で夏祭りのシーズンを迎えますが、その先陣を切るような勢いを感じさせられた塩竈みなと祭でした。

塩竈みなと祭

木村 敏之|情報レンジャー@宮城