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シミュレーションで防災訓練

世界中のどこの町でも走れます。地図データさえ有れば。近いうちに宮城県石巻市を再... - 2013年5月31日

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シミュレーションで防災訓練

多賀城市 - 2013年05月31日

世界中のどこの町でも走れます。地図データさえ有れば。近いうちに宮城県石巻市を再現する予定です。ヴァーチャルと侮る事なかれ、ヴァーチャルだからこそできる事も有ります。例えば、震災を想定しての本物の車での訓練などは、危険が多すぎて現実の避難訓練では無理でしょう。しかし、ヴァーチャルの世界では危険も全く無く、そして、何度でも挑戦出来ます。多賀城市の宮城復興パーク内で東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)の山邉茂之准教授にお話しを伺いました。

そして、このシミュレーターですが、リアルです。普通自動車の免許を取得する際に、多くの方が教習所でドライビングシミュレーターで教習を受けていると思いますが、あの装置とは全くの別物。まず、車が実車のフルボディ。足回りはタイヤの代わりに6軸の電動動揺装置、視覚的には正面と左右の3方向のCGが織りなす仮想空間。それらで構成された世界は、お世辞抜きに、本当に走っているかのように感じます。適切な表現かどうかはわかりませんが「気持ち悪いほどの走行感」で、貴重な体験でした。

ここで様々な実験を繰り返し、得られた知見は、南海トラフでの想定被害地域を始めとした日本はもちろん、世界中の災害に応用出来るはずです。そんな技術が、この東北は宮城県から生まれるかも知れない。被災地ならではの研究だと思います。

惜しむらくは、この装置はまだ大々的には公開されていません。いずれ完成し、誰でも気軽に訓練できる日が来ることを祈っております。

以下、東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe)のWEBから引用しました。
「震災からの東北復興につながる研究開発の推進を目指し、運転中に地震が起きた際のドライバ行動分析を行い、避難誘導方法の検討や復興のための避難路整備の事前検討、これらをITS(高度道路交通システム)と関連付ける研究が期待されます。さらには、減災・防災に限らず、次世代自動車の研究と産業の育成につながる研究開発にも貢献します。」

東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe)

三浦 淳|情報レンジャー@宮城